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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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10話

「助けて欲しいです」


むつがきっぱりと言うと、西原とノアが玲子の両サイドに立ち、それぞれが腕を掴んで引っ張った。


「ったく…なんつー力だよ。ほんとに…ここは女子校かってーの‼」


西原がぼやくとノアの賛同するように、首を縦に振った。玲子の手が少し緩むと、むつは素早く這い出した。はぁーと長い溜め息をついて、むつは玲子と生徒を交互に見た。そして、最後に祭壇の前に居る少年に目を向けた。


「お前の仕業だな」


むつが言うと、少年は何も言わなかったが笑みを深くした。本当に、無邪気に楽しんでいる様子が分かる。


「このまま終わりじゃつめらないですからね」


「お前、何がしたいんだよっ‼」


少年に対してずっと黙っていた西原が、珍しくも大きな声を上げた。生徒を使って、人を襲わせた結果、生徒にまで大怪我を負わせる事になってしまった。自身が殺されそうになった事よりも、守るべき対象に怪我をさせた事に怒りを感じているようだった。

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