表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
618/718

10話

扉の前までダリィに手伝って貰い、玲子を引きずってきた菜々は、扉を開けようと押した。


「え?あれ?」


だが、いくら押しても扉はぴくりともしない。引いてみても同じ事だった。歯をくいしばって、懸命に押してみるが扉は開く気配がしなかった。


「はぁ…ダメだわ開かない」


後からやってきた西原とむつも扉を押してみたが、やはり動かない。木の扉で多少は重厚ではあるが、むつと西原の2人がかりでも動かないとなると、閉じ込められたとしか思えなかった。


「あ、無理だわ」


あっさりとむつは諦めて、扉を背にしてシスターの方を向いた。思い思いの場所で、ゆっくりと休んでいた天使たちがシスターを慰めるかのように周りに集まっていた。


「むつ、これ」


天使たちがこちらに向かってくる可能性もあるからか、西原はベルトに差していた日本刀をむつに返した。


「ありがと」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ