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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

シスターは天使に命じて、気を失っている玲子と生徒を教会に運ばせていく。むつが何もしないというのが分かり、安心しそして胸踊らせているのか、やや嬉しそうに口角を上げている。


「行こう…の、前にダリィ起きな」


ぺしぺしとむつがダリィの頬を叩くと、ダリィは眠たげに目を開けた。そして、起き上がると驚いたような顔をした。


「む、むつ‼え、何?菜々と玲子は‼」


「良いから、落ち着け」


手を貸して立たせてやり、むつは菜々と西原に顎をしゃくって見せた。西原も菜々も渋々といった様子で、シスターの後に続いた。


「むつ…どうなってるの?」


「これから儀式が始まるんだよ」


「え?」


むつの腕にしがみつくようにして、ダリィがむつを睨むように見ている。何でそんな事になるのだと責めるような目だ。だが、むつはやんわりとダリィの手から逃れると微笑んでみせた。その笑みの理由が、ダリィには全く分からなかった。

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