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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

シスターは、ぼんやりとしている玲子を立たせるとその手を取った。何の疑いもなく玲子も、しっかりとシスターの手を握っているように見える。


「玲子?」


玲子はむつの方をちらっと見ただけだった。ゆっくりと手を引かれるようにして、玲子はシスターと共に部屋を出ていく。


むつと西原は、何が何だか分からずにその様子を見ているだけだった。2人分の足音が遠ざかっていくと、むつと西原は顔を見合わせた。そして、玲子を追って部屋を出た。だが、むつも西原も走る事なくゆったりとした足取りだった。


「何?どういう事?」


「俺に分かるはずないだろ?」


「確かに。ごめん、聞いて」


あまりにも玲子が無防備すぎるからか、シスターが何もしてこないからか、むつも西原も大した危機感は感じていなかった。

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