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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

浴室を調べて出てきながら、むつが首を傾げていると、それを見た西原が苦笑いを浮かべた。


「お前の仕事は、菜々ちゃんの不安を和らげる事だろうが。んで、ついでに俺に貢献してくれるんだろ?」


「…成る程。貢献して、あたしに見返りがあったら嬉しいんだけどなぁ、ねぇ?とし君っ」


むつが、にっこりと笑いながら言うと、西原が微妙な顔をしていた。玲子は、そんな二人のやり取りを見ながら、いじけたようにリボンについてるピアスを触ろうとして、無くなってる事に気付いた。


「あっ…」


「どうした?」


ぱっと真剣な顔をしたむつが振り返ると、玲子は困ったように空いてる手を何でもないと言うようにパタパタと横に振った。


「何?」


「あの…いえ、何でもないです」


少し落ち込んだような玲子の様子を、気にするように見ていたむつだったが、あまり深く気にはしていないのか、そうと言うと更に奥かな続くドアに視線を向けた。

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