表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
542/718

9話

引き寄せた蝋燭から、火をすくいあげるようにして、手のひらに移すとむつはそれを弄ぶように、指先に移したりしていた。そして、何を確認したのか1人頷くとゆっくり立ち上がった。


今、むつの手のひらにある炎は、いつもむつが使っている炎よりも若干、赤みを帯びているようでめらめらと燃えている。だが、むつは熱がる事もない。そして、何を思ったのか少女に向けてボールを投げるように炎を投げつけた。


投げたものの、少女に当たる事はなくぼとっと床に落ちた炎は燃え上がる事もなく、その場でめらめらと炎を揺らしているだけだった。


「…ちっ」


舌打ちしたむつは、蝋燭からまた火をすくいあげると、手のひらで弄び少女に向けて投げた。全然違う所に飛んでいったり、かすりそうになったりと、むつのコントロールはあまり宜しくない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ