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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

むつの低い声を聞き、菜々が心配そうにむつの顔を覗きこんだ。むつは、手のひらに残った灰を、さらさらと落とすと顔をあげた。無表情なようで、怒っているような悲しんでいるような、そんな目をしている。


「ダリィ、片割れは?」


「な、中に居る。むつは知ってたの?片割れが教会に居るって事を…」


「天使と仲良しだし、あたしも先輩も初めて彼女と会ったの、ここだもん」


はぁと溜め息まじりに言うと、烏を襲っていた天使たちが、くすくすと笑いながら教会の中に入っていく。いつでも出入り出来るようにか、扉が開け放たれている。


「むつ…?」


「ん?大丈夫…疲れちゃってさ。終わったらとにかく、タバコ吸って寝たいな」


「同感だな。この子、どうする?」


西原は顎に流れる汗を手で拭っている。ずっと生徒を担いで動いていたせいか、西原の顔にも疲労が濃い。



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