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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

ようやく、むつの手から逃れたとほっとしていた天使の顔を下からすくいあげるように、すっぱりと切った。骨の切断まではいかなかったのか、皮膚と肉の間から白い物がちらっと見えた。


ぎゃあっと可愛らしい顔に似合わず低い悲鳴を上げて、天使が地面に落ちた。むつはそれを邪魔そうに蹴りあげた。ぽーんっとボールのように高くあがると、少女の近くにべしゃっと落ちて、血溜まりを作った。


「先輩、残酷すぎませんか?」


「手心加えてあげる余裕ないから、ねっ‼」


玲子の頭をぐいっと下げさせて、後ろから迫っていた天使に向けて刀を振るった。横にすいっと刀を振ると、ぷくぷくとした小さな両手が、地面に落ちた。それを見て、玲子が微かな悲鳴を上げた。


「怖いなら、菜々たちの所行きな」


「…っ、大丈夫です」


むつほどの事は出来ずとも、玲子もしっかりと竹刀を振るって近付いてくる天使を容赦なく叩き付けている。



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