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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

むつの手から逃れようと、ばたばたと羽根を動かしている天使を助けるように、他の天使たちがむつに向かってきた。だが、むつは何かをする素振りを見せない。ただ、つんつんと西原の袖を引っ張って顎をしゃくって見せただけだ。


天使を引き付けてる間に、菜々の所に行けという事だと分かると西原は駆け出した。むつの手を掴んで、天使から手を引き剥がそうとしたり、腕に噛み付いてくる天使をそのままに、むつは西原が少女の横を通り抜けて菜々の所に行くのを見届けた。金髪の巻き毛と白い羽根で視界を塞がれつつも、菜々がこちらを気に掛けるように見ているのに気付いた。


西原がベンチに寝かされている生徒を肩に担いで、その場から離れようとするのを見てから、玲子がむつに群がっている天使をばしばしと叩き落としていく。


むつもいつまでも頭を掴んでいた天使から手を放すと、すぐに左手に持っていた刀を握って抜いた。

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