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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

「悩んでる余裕ないですよ」


むつと西原と背中合わせになっている玲子が、ぼそっと言った。玲子の方が腹が決まっているようで、むつと西原は顔を見合わせた。


「度胸あるよねぇ、うちに欲しい」


「それなら、こっちのが良いだろ。給料とか、公務員なんだからな」


「確かに言えてる。じゃあ、公務員らしく菜々の所まで走って、寝てる子担いで」


「どこに逃げたら良い?誰もこの状況には気付いてないみたいな雰囲気ぷんぷん」


「逃げなくても…とりあえず、向こうに渡さなきゃ良いよ。逃げ道は…」


西原の方を向いて喋っていると、視界に入らないと思ったのかむつの横から天使が飛びかかってきた。だが、落ち着き払っているむつは、がしっと手でその小さな頭を掴んだ。みしみしっと骨が軋む音がして、天使が痛がっている。

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