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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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9話

そして、はぁっと溜め息をついた。


「願いを叶えるのに手段は選ばないって事か…立派な気がするよ。その意気込みはね、けど何で今なの?」


むつが哀れむような表情を浮かべて、じりっと少女の方に1歩近付いた。少女の向こうに居る菜々と目が合った。菜々も少女の話を聞いて、可哀想だと思っているのかもしれない。長年の生徒たちが残っていった、願いを身の内に抱えて、苦しんでいる。そう、むつも菜々も思っていた。


「…後ろっ‼」


菜々が驚いたような顔をして、むつの後ろを指差しながら叫んでいる。むつが、振り向くとすぐ目の前には天使が迫ってきていた。


刀を抜くにも札を取り出すに、間に合いそうにない。そう思ったが、天使はぐぅっと呻き声をあげて、びたんっと地面に叩きつけられた。


玲子が両手で握った竹刀を蝿叩きのように、思いきり叩き込んでくれていた。


「びっくりしたぁ…」


「こっちの台詞です。ぼんやりしてないでくださいよ」


「あ、はい…」

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