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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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8話

「念のこもった学園だから、有り得るかもね」


最後の一口を吸うとむつは、携帯灰皿にタバコを入れた。そして、西原に返した。細く煙を吐き出しながら、むつは眠たそうに目を擦っている。


「疲れたよな」


「うん、疲れた」


西原もタバコを持ち消すと、ぱちんっと蓋を閉じてポケットにしまった。2人とも眠そうな顔をしている。行方不明になっていた最後の生徒を無事に保護出来、連日の疲れが出たのだろう。大きな欠伸をして、目尻の涙を拭った。


2人が大きな欠伸をしていると、玲子が側に寄ってきた。むつは、慌てて口元を手で隠した。それを見て、玲子は少しだけ笑ったがすぐに表情を引き締めた。


「…どうしたの?」


「あの他の先生に連絡しようとしてるんですが、誰とも連絡つかないみたいで…それに、救急車のサイレンも聞こえて来ませんし…」


「そう。やっぱり、簡単には生徒を返しては貰えないって事なんだろうね」


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