表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
46/718

2話

西原は、むつがこの状況を理解した時にどんな反応をするのかと、少し不安になってきていた。


「ってか…え?」


むつは西原の顔を見て、驚いたような顔をしている。何度もまばたきをして、それからそっと布団の中を見ていた。


「…もしかして、ですか?」


「泊まったんだよ。お前、自分から誘ってきたの覚えてないのか?」


もぞもぞと布団を抱くようにして起き上がったむつは、額を押さえていた。長い髪の毛が白い背中にかかっている。


「2件目出た所までは覚えてるけど…した?ごめん…全然記憶にない。本当、ごめん」


意外としおらしい反応に西原は少し驚いた。白い首もとから鎖骨、胸がかすかに見えていて、西原はまた目のやりばに困って少しだけ布団を上に持ち上げさせた。


「本当にごめん…こんな風に迷惑かけるつもりじゃなかったんだけど…断ってくれて良かったのに」


「断る理由なかったからな」


「けど、付き合ってもないのにそーゆー事するのは…それに、あたしから別れたいって言ってこんな都合よくって言うのは…本当にごめんね」


今にも泣きそうなむつを見て、西原は首を傾げた。ゆっくり頭を撫でながら、西原はむつが勘違いしている事に気付いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ