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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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8話

菜々と玲子は、そんなむつの手際の良さに舌を巻いてみいっていた。菜々はむつが女子校に入らなくて良かったと、心底思っていた。


「単刀直入に聞かせて貰うね。行方不明になってた子たちから、何か聞いてる事ないかしら?何かを見たとか、何があったとか」


本当に前置きもなくむつが聞くと、不審がっているのか、生徒たちは少しだけきょろきょろと視線をさ迷わせた。その事に関しては口止めでもされているのか、生徒たちの口はなかなか開きそうにない。


むつは握っていた手に少しだけ力を込めた。そして、ふぅっと溜め息をついてうつ向いた。


「こんな事…こんな事を2人に話したらおかしな人だと思うかもしれないけど…昨夜ね天使を見たの。それに、わたしは…」


伏し目がちだからか、長い睫毛がふるふると揺れているのがよく分かる。それに気付いた下級生たちは、はっとして顔を見合わせた。そして、むつの手を両手で包み込むようにして握った。


「宮前先輩までもが、ですか?」


「わたしまでもが、って言うと?やっぱり、行方不明になった子たちも天使を見てたって事なの?」

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