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8話
「今度は2階?」
「うん。1階はほら監督教員とコミュニティルームで騒がしいから…体調に不安のある人とかは2階をねあてられるの」
「脱走しやすくて良いや」
鍵を開けて入ると、室内には当然の事だが何もなかった。初めて学園に来た時のように、がらんとした室内に入ったむつと菜々は荷物を置いて、ぼふっとベッドに座ってほっと息をついた。
「とりあえず、木戸さんにはメールでも入れといてあげなよ?あんた寝るでしょ?あたしもちょっと寝ようかな…」
大きな欠伸をした菜々は、そうは言いつつも立ち上がる気配はない。学園に戻ってきて、安心したのかどっと疲れが出たのかもしれない。むつもそうだった。
「菜々も今日1日休むんでしょ?寝てく?」
「そうしようかな…」
言い方は悩んでる風だったが、すでにスカートのホックを外してすとんっと落としてストッキングを脱いでた。むつもTシャツだけになると、菜々と一緒にベッドに潜った。セミダブルのベッドを分けあって、2人はほどなくして眠りについた。




