表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
380/718

7話

「何でだ?いや、詳しく話を聞きたいけどその前にここじゃダメだろ?手当てもしないと…それに風邪ひいちまうしな」


「でも、どこに?」


「職員用の寮とか空き部屋ないか?そこで…警察の監視はつく事になると思うけどな。むつ、移動しよう?良いな?」


嫌だとは言わせないような西原の口調に、むつは頷いた。だが、その前にとテーブルの上に置いてあるタバコの箱と灰皿を手にした。


「吸わせて。ここまで来たけど、いつの間にか眠ってたみたいだからさ」


「…たぶん、それ気絶だろ」


西原にそう言われて、むつはふふっと笑った。1本取り出して口にくわえると、今度は火をつけてゆっくりと吸い始めた。


「タバコ吸う元気あるなら大丈夫ね」


「まぁね」


だが、むつはソファーから頭を上げようとはせずに手にした灰皿にタバコを置くと、再び口に持っていく事はせずに、ずるずると崩れるようにして西原の肩に頭を乗せた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ