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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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7話

「はーやーくーっ」


「うっさいわ、中入らないなら…ほらこれ貸してあげるからもぅちょい黙って待っとけよ」


むつは脱いだジャケットを菜々に投げつけた。菜々は渋々それを肩にかけると、黙った。


「お前、寒くないか?」


「寒い…けど一応、下に着てるから」


すんっと鼻を鳴らしたむつは、少しだけ西原の方に寄った。今度は西原がジャケットを脱いで、むつの肩にかけようとしたが、その前にむつは何かに気付いたのか、するっと前に出た。日本刀を西原に押し付けると貯水タンクの上にまで登った。


「お前なぁ…」


すかってしまった西原は、仕方なくジャケットを着直すと押し付けられた日本刀を脇に抱えた。そんな西原のかっこつかない様子を下から見ていた菜々が、すくすくと笑っていた。

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