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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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7話

むつと西原が植物園に着いてすぐに菜々もやってきた。大きめの紙袋を2つも手にしていた。


「あら、意外と元気?良かった」


「おう、表面は塞がったけど中身ぱっくりいってるけどな。見る?脱いでやるせど」


「見ないわよ、気持ち悪い。これからご飯って時にあんたの肌なんか見たくないわよ、ねぇ?むつ…むーつー?」


「ん?うん」


菜々が声をかけると、むつは上の空だったのかよく分かっていない様子で、とりあえずといった感じで頷いた。菜々はむつのぼんやりした様子が気になっているようだったが、あえて何も言わずに紙袋から紙カップや夕食の入った箱を出してテーブルに並べている。


「ご飯食べよっ、先輩は特にね。血が足りないと思うから沢山食べて」


「菜々ちゃん優しいな、ありがと」


「ふん、むつも。ほら座りなさい」


ぼんやりと突っ立っていたむつは、菜々に手招きされると苦笑いを浮かべて大人しくソファーに座った。そして、テーブルに並んだ食事を見て驚いたように瞬きを繰り返していた。


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