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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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1話

学生の数がそこそこ多く、意外な出費だったとむつは愚痴ったが、小川と図書館に入り閲覧許可の必要な論文を手に取るとすぐに機嫌は直った。


「あんた、何でそんなもん調べてんの?」


「まぁ興味ですよ」


むつはそう言うと、ぱらぱらと論文を読み始めた。小川は特にそれ以上は聞かず、椅子を引っ張ってくると座って待っていたが、飽きたのか終わったら勝手に帰りなさいと言って出ていった。


中世の魔女狩りに関した物はあっても、悪魔崇拝、儀式に関した物はなかなか無かった。折角、来たのにと思ったが思いがけず身体も動かせたし楽しかったなと思った。


やはり、いつも通りにあまり分からないままに行って、調査する方が早そうだった。


広げていた論文を片付けようとしていると、何処からか汚れた紙が落ちてきた。むつは、それを拾い上げて開いてみると、インクが滲んでいるようではあったが、ネットでも少し見かけた魔方陣のような物だった。どこから落ちたのかと、論文をぱらぱら見返していると、尻のポケットの携帯が鳴った。



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