表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
326/718

6話

まだ部活をしている生徒が居るのか、ちらほらと声が聞こえてくる。むつは、制服以外で明るい時間帯に学園内を歩くのは初めてだった。少し新鮮な気分で、辺りを見回していた。そして、然り気無さを装って木々を眺めていた。烏は居ないのか、鳴き声も葉を揺らす音も聞こえてはこない。


「烏は居ないみたいだな」


西原も烏には警戒していたのか、むつの視線に気付いてそう呟いた。むつは、こくりと頷いた。教会の尖った屋根が見えて来た。屋根や柵にも今日は烏の姿は見えない。


教会の扉が近くなるとむつは西原の先に立ち、扉を開けた。西原に先に入るよう促した。そして、むつも中に入った。


「やけに優しいな」


「ねぇ。西原さんがお怪我されてるのを気にしているからでしょうね。むつさんはかなり気にされてるご様子ですね」


すでに来ていたノアが、頬杖をついた姿勢でむつと西原を見てくすくすと笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ