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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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6話

「何があったの?」


むつは椅子を引っ張ってテーブルがわりにすると、その上にコーヒーと紙袋を置いた。ランチボックスを開けると、オムライスが入っていた。スプーンを手に取り、あまり食べる気がないのかそれでも卵を崩してスプーンですくった。


「昨日よ。あんた、出てたんじゃないの?服を散らかしてあるんだから、ばればれよ?」


「んー?」


スプーンに盛ったオムライスを見ながら、むつは気のない返事をしただけだった。話す気にないのが、ありありと分かる。菜々はそんなむつを見て、はぁと溜め息をついて黙った。こういう時は何を言っても、むつがはぐらかすのをよく分かっていたからだ。


むつは、スプーンを持ったまましばらく動きを止めていた。結局、スプーンを置くと溜め息をついて仰向けに寝転んだ。


「先輩が怪我した…肩をざっくりと切られたの。すぐに手当て出来たから良かったけど、気を失ってた。一緒に居たのに何があったのか分からなかった。見えなかった…」


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