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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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6話

顔も着けているであろうリボンの色も分からない。ただ、すらっとした少し女の子にしては背が高い方のような、モデル体型のようだった。


むつは視線を西原に向けた。どんな怪我を追ったのか分からないが、痛みでうめいているように見える。むつは、その姿を見て落ち着かない気分になってきていた。自分では冷静なつもりだったが、呼吸は次第に浅くなりじっとしていられない、そんな感じになっていた。


西原はうめき声をあげつつ、肘で身体を支え正座をするように座るとゆっくり立ち上がろうとしている。自力で立ち上がれそうなら、大丈夫なのかもしれないとむつは西原から、生徒の方に視線を移した。生徒の方は、むつから西原に視線を移して、不思議な物を観察するかのように見ている。


西原が危ないような気がして、むつは烏を手で払い除けると西原の元に駆け寄ろうとした。だが、横から殴られるようにして、衝撃を受けた。


「っつ‼」


突然の事に反応が出来なかったむつは、そのまま倒れた。すぐに顔を上げたが、今度は烏が次々と体当たりをしてきてむつは仰向けに倒れた。

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