表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
279/718

6話

よっこらしょっと、むつは上体を起こすと、芝生の上であぐらをかいて座った。こちらに烏がやってくる事はなさそうだった。烏は完全に、天使だけを標的と見定めている。


むつは安全なのを確認して、辺りをきょろきょろと見回した。人形を近くに置いておいたにも関わらず、天使と烏に目を奪われていて肝心の男がどこに行ったのか分からなくなっていた。だが、天使を連れてきたのだから、どこか近くで見ているはずだ。


「あ、居たわ」


立ち上がったむつは西原をほったらかしにして、先程まで西原が居た木まで戻っていく。


「今夜は隠れないんですか?」


「昨日の事でしょうか?あなたが隠れる気ないなら隠れませんよ」


「寝そべってたのは逢い引きですか?こんな所で、だなんて関心しませんよ。健全な教育に差し支えますから」


木にもたれるようにして立っていた男が、むつの方を見てにっこりと笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ