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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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6話

少し離れた所まで行くと、むつは芝生の上に腹這いになって寝転んだ。隠れる場所もなく、教会の扉の真正面だった。堂々とし過ぎるむつの行動に驚いたが、西原もむつに習って腹這いになった。


「どうして居るんだ」


「窓開けてたら烏が、みんな同じ方向に行ったの…何かあるのかと思って来たの。植物園寄ったから少し遅くなったけど」


そう言うむつの手には、しっかりと日本刀が握られていた。西原は呆れたような顔をしたが、むつが居るだけで凄く心強かった。


むつは西原のポケットから人形を出させると、そのまま教会の方に向かわせた。白い紙が芝生の上を一生懸命に、ぱたぱたと走っていく。歩幅は狭いが、それでもスピードはあり、あっという間に教会の扉の前まで行った。そこまで行くと、人形は柵に張り付くようにして身を隠した。

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