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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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1話

教会の中に足を踏み入れたむつは、珍しさにきょろきょろと辺りを見回した。ステンドグラスのはめられた窓も、左右に並べられているベンチの間を通り、前の方のベンチに進められ座った。


「教会とは…まぁこんな感じの場所ですよ。神にお祈りを捧げる場所ですからね」


「初めて入りましたが…神聖な雰囲気ってあるんですね。何というか、汚せない感じですね」


むつが率直な感想を言うと、牧師は笑みを浮かべたまま頷いた。


「それで、中世の暗黒時代と教会とは?本当は何を知りたいのかな?」


笑みを絶やさない牧師は、なかなかの狸っぷりかもなとむつは内心思っていた。


「そうですね…魔女狩りも宗教が生んだ悲劇だと思うんですよね。魔女狩りってなると悪魔崇拝も出てくるじゃないですか。けど、私が思う悪魔崇拝、サタニズムっていうのはさほど悪い物とも思えないんですよね…悪魔崇拝について、どう思われますか?実際に儀式的な物とか」


むつがそう言うと、牧師は笑みを引っ込めた。そして、一転して真面目な顔つきになった。


「日本では宗教は自由ですからね。あなたはサタニズムをどう捉えたんですかな?」


「何て言うか…宗教や多数の意見に流されず、自分なりの考えを持ち、自分を知って、生きなさいって感じかなって思いました」


「…あながそう思ったなら、それで良いのでは?わたしの意見を聞く必要はないと思いますが」

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