表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
250/718

5話

暗い中で、ぼんやりとオレンジ色に燃えるタバコの火を見ながら、西原は煙りと一緒に溜め息をついた。


「だから出るなよ?」


「…分かった」


答えるまでに少し間が空いたが、西原は何も言わずに頷くとタバコを吸って、とんとんっと灰を缶の中に落とした。もう一口吸うと、火を揉み消して缶の中に吸い殻を落として、紅茶を飲んだ。その動作をむつは、横目で黙って見ていた。


「嘘つくんじゃない」


西原は片手を伸ばして、むつの両頬を掴んだ。頬をむにむにと押され、変な顔にさせられながらも、むつは黙っていた。


「分かりやすい嘘ついたな。ちょっと悩んだんだろ?言う事、聞こうかなって、なぁ?おい」


「ふぁい」


「けど、昨日の夜の事もあるから出るつもりなんだろ?そうだな?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ