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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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1話

バイクにまたがったむつは、とりあえず自分の知っている教会に向かう事にした。だが、運転をしながら教会に行って悪魔崇拝について聞くのは、いかがな物かとも思った。


嫌われそうだよな、と思いつつも近くの駐輪場にバイクを停めると、建物を見て回るように、ぶらぶらと歩いてみた。そして、少し緊張しながらむつは開いているドアから中を覗きこんだ。


「どちら様かな?」


急に後ろから声をかけられ、むつは驚いて動きを止めた。ゆっくりと振り向くと、人の良さそうな笑みを浮かべた牧師が立っていた。むつが牧師だと思ったのは、単に首から十字架を下げていたという事と、黒いマントの様な物を身に付けていたからだった。


「あ、えっと…大学で中世の研究をしてまして…それで、実際に教会というものがどういう所なのかと気になったものですから…教徒ではないのですが」


とっさに思い付いた嘘なだけに、少し苦しいかなとは思ったが疑われた感じではなさそうだった。


「中世の研究というと?」


「主には魔女狩りなんかの暗黒時代と呼ばれる頃のなんですが…そういった狂気があったのもやはり教会が絡んでくるのではないかと思いまして」


ふむふむと頷いていた牧師は、意外にもすんなりと中にどうぞと言ってくれた。

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