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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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5話

胸の辺りがむかむかし口の中が酸っぱいような感じがするむつは、足早に植物園に向かっていた。幸いにも誰にも見られてはいなかったが、むつは険しい顔をしていた。そして、ふっとこんな時にだけ悪いかなと思ったが玲子にメールを送った。返信はすぐにやってきた。本当にすぐに気付けるように、携帯を持っていてくれたようだった。


むつは植物園に戻ると、隅に置いてあった灰皿の缶をテーブルに置くと早速タバコに火をつけた。ナッツの香りのする煙りを吐き出し、ソファーに座ったが落ち着かない。西原はもう警察を呼んだのだろうか。まだ来ないのだろうか。そんな事を思い、何だか無性にイライラした感じだった。


何もせずに待っているのが出来ないのか、むつは西原が持ってきてくれた荷物をテーブルに置くと、中身を出した。何が入っているのか気にもなっていたし、何より他のどうでも良い事をしていた方が気が紛れて良かった。


荷物の中には、むつが好んで買う菓子、小瓶のコーヒーも入っていた。これは、颯介かな祐斗かなと考えながら次々に出していく。

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