表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
232/718

5話

さくっさくっと芝生を踏みながら歩いていくと、鬱蒼と繁っている森が見えてきた。一応、整備はされているようで石畳の小道がある。


「こっちまで来たの初めてだ」


「学園の中、散策してないのか?」


「中心部分ばっかりだから」


むつは木々を見上げた。しっかりと剪定されていて、明かりが入ってきている。


「烏は居なさそうだな」


「そうみたいね」


西原もそれが気になっていたのか、木々を見上げている。烏が居そうな雰囲気はない。小鳥のさえずりと、柔らかい風が吹いている。夏場なんかは、避暑としては最適そうな場所だった。


「こんな広大な敷地のある学校ってそうそうないだろうな…大学が併設されててなら分かるけど」


「けど、大学をこっちに移す案も出てるみたいよ?移すってか、増やすだけど」


「学園経営って儲かるのかねぇ?」


「さぁ?かなり上手くやらないと今のご時世、子供も少ないし取り合いよね」


むつはそんな話をしながら、辺りをキョロキョロと見ている。特に何か出そうな気配はないし、景色としては木々の間を通っているだけだから変わらないが、癖なのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ