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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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5話

むつと玲子は床であるにも関わらず、直接座り込み竹刀を分解しては、あれこれと話している。そして、むつはごそごそと荷物の中から出した箱のフィルムをぴーっと剥がすと、箱から棒状の物を出して、床でとんとんとんっと叩いている。


のんびりと紅茶を呑んでいた菜々は何の音かとむつのほうを見て、ぎょっとしていた。


「ちょーっ‼むつ、普通に何してんの‼」


「へ?」


口にそれをくわえて、むつは菜々の方を振り向いた。普段よく見る、むつのくわえタバコスタイルだった。


「西原ぁ‼」


「やべやべっ‼むつ、しまっとけよ‼ばか」


「あ、ごめーん」


むつは謝りながらも指先に小さな炎を灯すと、じじっとタバコの先端に火をつけた。そして、深く吸い込むとゆっくりと煙を吐き出した。


「木戸、これ内緒ね」


人差指を唇に押し当てて、むつが悪戯っぽく笑うと玲子もつられて笑い、頷いた。


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