表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
202/718

5話

むつは、はーっと溜め息をつくと床に膝をついて四つん這いの格好でベンチから顔を出して、辺りを見てみた。やはり、男はむつにも菜々にも気付かずに天使を連れて外に出ていったようだ。


誰も居ない事を確認し、むつは急ぎ足で天井の絵を確認した。絵から天使が抜け出したのも見ているし、仮に男が戻ってきて見付かったとしても、こちらが後ろめたく思う必要はない。そう思ってるからか、ペンライトでしっかりと天井を照らしている。


一ヶ所だけ不自然に隙間のある部分。そこがおそらく、あの天使の描かれていた場所なのだろう。


「むつ、どういう事なの?」


「絵から天使が出てきた」


「それは、あたしも見たわよ」


「あっ…男を追う‼」


むつはペンライトを持ったまま走り出した。菜々も慌てて追ったが、ストッキングのせいで滑ってしまい、思うようには走れなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ