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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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5話

どの天使の絵が動いたのか分からないむつは、人形で絵をぺたぺたと触らせながらあちこちに移動させていく。


しつこく、ぺたぺた触りもぞもぞと移動させていくと、微かに動いたような気がした。人形が動いてるから、そう感じただけなのか、むつは人形を動かすのを止めた。しばらく待ち、そしてまたもぞもぞと動かすと、突然ひらひらと人形が落ちてきた。


何が起きたのか、操っていたむつでも分からない程だった。床に落ちた人形を拾うと、上半身にあたる部分が切られたようになくなっていた。


「食われたか」


ペンライトで照らしながら、上を見ると残りの上半身が落ちてきた。べっとりと濡れていた。


むつはペンライトを口にくわえて、ポケットから札を出すと上半身と下半身にわけられた人形を乗せて、札で包んでポケットにしまった。そして、また人形を出すと天井に向けて投げた。

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