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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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1話

「どうって…あんな人だよ。普段はね、仕事はあれでもミッション系の学園の教師だよ。って言っても、お家を継ぐ感じなんじゃないかな、お父さんが学園長でさ…朋枝学園って知らない?」


「あ、お嬢様学校っすよね?全寮制で中学から大学まである所で」


「そうそう、詳しいね。そこに勤めてるの」


「知り合いがそこに入ったんすよ」


「へぇ…なかなか難関なんだよねぇ。あ、ちなみにあたしもそこ中学受験したんだよね、寮が嫌で結局は普通に中学に上がったんだけどさ」


昔を懐かしむかのように、むつはフォークに乗せたチーズケーキを見ながら、くすっと笑った。


「今なら行けば良かったかもって思う。あそこの制服可愛かったよなぁってね」


「また制服着たいっすか?」


祐斗の口についたチーズクリームを指で拭って、むつはくすくすと笑った。


「コスプレ趣味はないな」


「それで、むっちゃん明日出るかもって言うのは、先に調べにでも行くの?」


「ううん、こっちで宗教系はさっぱり分からないから、さらっと頭に入れとこうかと思って…どっかの教会にでも行けば話も聞けるかもしれないし」


皿を持ち残ったチーズクリームもきれいにすくって、食べているむつは物足りないのか颯介のをじっと見ていた。


「…食べる?」


「…もう止めとく。またダイエットしなきゃいけなくなるならね。管狐に分けてあげて」


むつがそう言うと、貰えると思ったのか颯介の襟元から小さな顔を出してきた細長い狐が居た。


「ま、菜々のいる学園は西原先輩の管轄だし、もうちょい聞ける事もあるかもしれないしね」

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