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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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4話

むつ同様に、何の抵抗もなく腹を開いて内臓を出されて中身が空っぽになっている烏をまじまじと見ている玲子に西原は素直に感心していた。


「あの、木戸さんだっけ?平気なのかな?」


「えぇ、大丈夫です。見慣れてます」


「慣れてるって事故死の霊とかで?分かるわ、何かだんだん慣れて来ちゃうよね。嫌だけど」


西原も現場とかで凄惨な状況を見る事はあっても、慣れる事はなかった。だがら、むつが同意出来る意味が全然分からなかった。


「そうなんですよね…なるべく視ないように気を付けてるんですけど」


玲子の返答を聞いて、むつはやっぱりこの子も視る事が出来るんだなと思っていた。それに、烏を見ただけで魂の定着をさせてあると見抜いた事もあり、何の力がない子のようには、どうしても思えなかった。


「手突っ込んで、その定着させてあるものを出したら死んじゃうよね?」


「死にますね。でも、元々死んでますよ?気にする事はないかと思いますが」


「そりゃそうだろうけど。ごめん、ちょっと腕まくってくれる?ついでに髪の毛も」


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