3話
冬四郎は仕方なく西原を連れて帰ると、ジャケットを脱がせてベッドに転がした。自分よりは細身なようであっても、やはり男を運ぶのは大変だった。冬四郎は疲れたように、ベッドに寄り掛かって床に座った。そして、ポケットから携帯を出してテーブルに置くとタバコを取り出そうと、あちこちポケットを叩いてみたが見当たらなかった。
よっこらしょと立ち上がると西原のジャケットからタバコを出すと、愛用しているジッポライターで火をつけた。タバコをくわえたまま、キッチンで氷水を作ると戻ってきて床に座った。
「すいません…迷惑かけて」
「お、起きたか?水いるか?」
「いえ…もう少し横にならせてください。ぐらぐらして気持ち悪いです」
西原は腕を目の上に置いて、はぁーっと大きく深呼吸をしている。かなり、しんどそうだった。
「泊まってけ。明日一緒に出たら良いだろ。飯は…作ってやらないぞ」
「ははっ…宮前さん飯作れたんすか?」
「うるせぇよ、とっとと寝ろ。お前といいむつといい手がかかるな。似た者同士だから、可愛いとは思うけどな」
「40手前のおじさんに、可愛いって言われても…嬉しくないですよ?それに、俺の処女は永遠です」
氷水を飲みながら、冬四郎にしては珍しく声をあげて笑っていた。そして、西原の頭をぐりぐりと撫でた。
「揺らさないでぇ…出ます、上から」
「女の子呼べなくなるから綺麗に使ってくれ」




