プロローグ
目覚めればいつもと変わらない日常
何度も繰り返す空回り
第三次宗教戦争に敗れたプロテスタントに課せられたものは重かった
俺イグニティアはカトリックの奴隷になった
自殺を考えたことも何度もあったが諦めなかった
森林の伐採、採石、宅地や耕地開拓...
森林伐採中、意識が朦朧とし、肉体的にも限界をとうに超えている中右手を骨折してしまった
やばい...もしキレイ(主人)に見つかれば必ず殺される
キレイ「何もたもたしてるさっさと働け!」
鞭で叩かれ、何とか立ち上がった
だが、このまま伐採を続けても必ず気付かれる。
キレイ「お前まさか怪我をしたわけではないだろうなぁ?この役立たずが!!!」
その時イグニティアには負の感情がふつふつと煮えたぎっていた
恐怖、無念、不満、怨念、苦悩、嫌悪...
これらすべての感情が怒りに変わった
怒りは殺意を生んだ。
「ウアァァァァ!!!!!」
「な、何をする!!!痴れ者が!」
キレイの首を目掛け斧を力の限り振り下ろした
キレイは血の泡を吹く暇も無く死んだ。
当たり一面朱に染まった。
「ふふふくくくくふはははははふっっっはっはっは!!!!できるじゃねえか やればできる!」
そう、俺はあの日、あの瞬間をもって豹変した。