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ベルフが冒険者として好き勝手にやらかしていくお話  作者: 色々大佐
第三章 ベルフ護衛をする

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第七十五話 契約

「ガハッ」


 エメラが血を吐いて地面に倒れた。鼻からごちーんと床とゴッツンコした彼女は、現在口だけではなく鼻からも大量の鼻血が流れ出ていた。


「エメラーーーー!!」


 ボボスが慌ててエメラに駆け寄ると、敬愛する主人の肩を揺さぶって意識の確認をしていた。

「エメラッエメラッくそっ一体どうしたんだ!!」


 ボボスがエメラの手から手紙をひったくるとその中身を確認する。


「ガハッ!!」


 と、手紙を読んだボボスの膝が地についた。

 膝がガクガクと震え、平衡感覚を失っているようだ地面についている手をつけてかろうじてバランスを取り持っていた。


『んーなんですか、急にどうしたんですか。その手紙が何だと言うんですか。ちょっとそこのシスター、あんた何の手紙を渡したんですか』

 サプライズが手紙について疑問の声を出していた。エメラ、ボボスと立て続けに手紙を読んだものが致命的なダメージを受けているからだ。


「国から出る時にクレイグ王から直接渡された手紙ってだけで何かはさっぱり。私だって中身を読んでないからわからないし」

 マリーが状況についていけずに戸惑っている。


『ほー、王様から直々に手渡された手紙ですか、何かの呪いの手紙でしょうかね、ベルフ様どうしましょうか』

「んー試しに読んでみるか、もしも俺に呪いが掛かったら解呪を頼むぞサプライズ」

『了解しましたー、まあ多少の呪いを食らってもその程度なら簡単に解けますから安心してください』


 ベルフが落ちているその手紙を開いて覗き見ると、同じく興味を持ったマリーがベルフの肩越しに手紙の中身を確認する。


 ベルフがその手紙を読み上げる。

「えーっとなになに、親愛なるエメラちゃんへ、エメラちゃんと出会ってからもう8年の月日がたちましたね、その間にエメラちゃんの――」


 出だしからちょいとキモイ文章が覗かせた事に嫌な予感を感じたベルフ達であったが、特に気にせずそのまま二行目、三行目と目を移り、そして――


「ガハッ!!」

『ガハッ!!』

「ガハッ!!」


 二人と一体のナノマシンが叫び声とともに崩れ落ちた。

 ベルフとマリーは共に手足は震え、動機が収まらない、ベルフは持ち前の気力でなんとか意識を保っていたが、マリーは盛大にゲロを吐いて失神している。サプライズも致命的なエラー音をベルフが装備している多目的リストバンドから響かせていた。


「こ、これは、なんだ……」


 手紙には推定年齢80を超えるクレイグ王からエメラに対しての熱い思いが書かれていた。

 そのクレイグ王の純粋無垢たる思いは残念ながら細かく描写できないが、自身の性癖からエメラに対するセクハラまでを表現する為に、無駄なく整列された単語と文章が魔法陣のように紙の上に理路整然と並べられ、各単語と単語は互いの意味を相乗効果的に威力を高め、文章を読んだ人間の脳内にあるシナプスへと的確に、書き手の感情とその裏側にあるエメラに対する過大な性欲を理解させてきた。

 つまり老人が若い女に対して持っている変態的な性欲を文章を読んだ全ての知的生命体に備わっている脳髄の奥へとむりやり深く理解させてしまう手紙だったのだ。


 ベルフはクレイグ王の手紙に戦慄していた。人を殺すために拳を使う、剣を使う、魔法を使う、部下を使う、権力を使う、様々な方法がある、それは知っていた。だが、この手紙は違った、これはまさに、そう、これは――


「文字で人を殺す……」


 デーモンの洗脳魔法や聖剣の人格掌握すら鼻歌交じりに跳ね除けたベルフの精神が、齢80の老人が書いた手紙一つに恐怖を覚えていた。


「クレイグ王め、また一つ文章力を上げやがった」


 ボボスが震えから立ち直っていた。マリーどころかサプライズですら失神から立ち直っていないと言うのに、さすがの生命力である。

 そしてボボスがクワッと目を見開いていった

「ベルフ良いか、これがエメラが幼いころから背負ってきた業だ!!」


 ボボスの背後で稲光がピカッとなったような気がした。その気迫にベルフが気圧された。

「エメラは、幼い時からクレイグ王からの一方的な求婚を受けてきた。肉体的な接触は無かったが大国の王であるクレイグ王は週に一度、エメラに国王として正式に愛の手紙を送ってきていた」

「この殺人手紙を週一でだと……」

「そうだ」

 ベルフが頬に汗を一つ流した。


「それでも最初の内はエメラも真面目に返事を書いていたんだ。だが、日に日に増していくクレイグ王の文章力についにその幼い胃がストレスで決壊。血を最初に吐いたのは手紙を渡されてから三ヶ月後。ちなみに、エメラが錬金術を学び始めたのもそこからだ、市販の胃薬では効果がないからって必死だったんだ」


 ピクピクと手足が痙攣して動かなくなりそうなエメラをベルフ達が哀れに見ていた。


「城の兵士や侍女達もエメラのことを哀れに思って、せめてと思ってエメラに成りすまして代筆として手紙の返事を書いてやったんだ。マイケル、テリー、ジェシカ、ジョナサン、勇敢な騎士や侍女達が倒れていく中、ついに刑罰として認められたのが一年後。最終的には服役している囚人達に代筆をやらせることになった」


 そこでエラーから立ち直ったサプライズが口を挟んでくる。

『その刑罰を受けた囚人達は今どうなっているんです?』


 ボボスが目を逸らした。その態度だけでベルフたちは察した。

「だが、そんな穏やかな日々も長くは続かなかった。クレイグ王がな、手紙でこう言ってきたんだ。文字の臭いがエメラとは違うと」


 文字の臭い? ベルフが疑問に思った。

「手紙に付着している臭いではなくて文字?」

 ボボスが頷いた

「文字の臭いらしい」


 それはまさに愛の奇跡だった。拷問、もとい手紙の代筆担当になった囚人達の手紙は確かに筆跡がエメラとほぼ同じと言えるレベルにまで到達していた。ために、決してクレイグ王は代筆だと見破ることが出来なくなったその手紙。それを手紙から僅かに漂う違和感を見つけるために、視覚情報を嗅覚に脳内で繋げることでクレイグ王は見破ったのだ。


 王として部下の嘘を見抜くだとか、敵の嘘を見抜くだとか、そんなんじゃなくて愛するロリ王女が書いた手紙かどうかだけを知りたいがために覚醒した天才的な能力。その能力の前についにエメラの平穏な日々が終わりを告げた。


「すげえなうちの国の王様、当時10歳のエメラからの手書き御返事を貰いたいがために人外の領域に到達したのか」

『さすがベルフ様が生まれ育った国のボスっすね、動機はくだらないのに結果が伴ってます』

 人類も捨てたもんじゃねえなとベルフとサプライズはある種の感動を覚えていた。


「そこからはもう地獄だ。毎週送られてくる殺人手紙を胃が溶けながら返事を出し続けるエメラ。エリクサーまで使って胃を復元しながらまた溶かすという荒行を続けて数年。その結果ついにはこんな攻撃的な性格が奥底に出来ちまってなあ」


 そこで、エメラがまた血を吐いた。普段の彼女であればここまでダメージが無かっただろう、だがここ一月ほどの慣れないギルドマスター生活で心身ともに負担がかかっていたのだ。


「エメラッ!? クソッこいつはダメだ、普通の胃薬じゃ効かねえ!!」


 そのボボスとエメラを見ながら、ベルフの脳内では計算機が働いていた。

「サプライズ」

『なんですかベルフ様』

「これはチャンスだ」

 ベルフ・ロングラン、その真価が発揮されようとしていた。


『チャンスですか? よくわかりませんが一体何のチャンスなんですか』

「わからないのか、クレイグ王との結婚はエメラが世界に羽ばたくためのチャンスだと言ってるんだ」

『む? むむー?』


 サプライズはベルフの言うチャンスというのがわからない。サプライズから見ればエメラのクレイグ王への嫁入りは、エメラがストレスで憤死する可能性が極大であり、どちらかと言うとあの世へ旅立てる方のゴッドチャンスにしか思えないのだ。


 相方であるサプライズが理解できていない有様にベルフがため息を一つ吐いた。

「良いかサプライズ、エメラの独裁者としての才能は、こんなギルドマスターと言う地位で終わっていいレベルのものではない。だが、かと言って城に戻ったとしても王位も継承できるわけもなく、エリクサーを作らされ続ける日々が続くだけだ」

『まあ、確かにそう思いますね。私としてもそれはちょっと惜しいと思ってました』


「そう、確かにエメラには才能がある、あるが環境が悪すぎた。このままこの国にいても彼女がやれること、活躍できることは非常に少ないのは明白だ。が、しかし大国シスト王国の王妃としてならば……あいつにはどれだけのことが出来ると思う?」


 ベルフの言葉にサプライズがハッと理解した。盲点、まさしく盲点だった。

『た、確かに!! クレイグ王には後継者である息子や孫がいるとは聞きましたが、そんなものは速攻で粛清してしまえば何も問題ありません。あの女が乳か尻の一つでも見せて、クレイグ王に息子たちの粛清を要求すれば……な、何ということですか!!』


 サプライズはそこで全てを理解した。

 性欲に目がくらんでる男なんて女の色気一つで言うとおりになるのは間違いない。ましてや、エメラが自分の子供を王位に継承する為に、他の王子達が邪魔だとクレイグ王に囁やけば……そう、エメラのシスト王国への嫁入りとは、つまりシスト王国そのものがエメラの手に渡る事と同意義であった。


「もしかしたらエメラの母親はそれも理解していたのかもしれない。娘の持っている才能をいかに発揮出来るか、そのための嫁入り先は何処か、ふふふ、母親とは凄いものだな、俺は少し人間というものを舐めていた」


 そう、考えて見れば見るほどエメラはシスト王国に嫁入するのが最善なのだ。確かにそうなればエメラの精神に多大なストレスが掛かるが、そういう精神的なものは長い人生の中で前向きに付き合っていって欲しいところだとベルフは思っている。


「つまりそれは、俺達に協力してくれると見て良いんだな」


 ベルフに声が掛かってきた。その声の主は、先程エメラに倒されたキリである。全身がズタボロであるが、かろうじて二つの足で立っていた。


「俺達の目的はそこのクレイジー召喚術士をシスト王国にまで連れて行くことだ、だから目的は一致しているはず。それに、お前一人でエメラ王女をシスト王国まで連れて行くのも、説得してクレイグ王と結婚させるのも無理だと思うがどうだろうか」


 キリの意見は正鵠を射ていた。確かにその部分はベルフも悩んでいたところである。

「だがしかし、お前たちもエメラを連れて行くのは無理なんじゃないか? さっきズタボロに負けたばかりだし、抵抗されたらどうするんだ」

 ベルフの言葉にキリが答える。

「それについては心配するな、さっきはカーンのやつがいなかったから負けただけ、あいつさえいれば……お前とマリー含めて四人がかりで何とか取り押さえるくらいは出来る」


 少し弱気な意見であったが、ベルフはキリの言いたいことを理解した。つまるところ、自分達では手に負えそうもないからベルフに手助けして欲しいということだ。


「なるほど、それなら話の筋道も通るな。改めて名乗ろう、俺はベルフ・ロングラン、エメラのシスト王国までの護送任務、しかと承った」

『私はサプライズ、ベルフ様付きのナノマシンです。細かいサポートは任せてください』

「こちらも名乗ろう、俺はキリ、短い付き合いだろうがこっちもよろしく頼む」


 二人が握手を交わして契約の確認を終えると、倒れているエメラに向けて二人が同時に睨みつけた。現在、エメラは倒れている上に護衛であるベルフはこの通り裏切っている。エメラの部下たちも部屋におらず、ここにはボボス一人のみ。そう、この瞬間、絶好のかっさらいチャスであった。


 飢えた獣の目でエメラを見つめるベルフとキリ。後はエメラさえ確保しちまえばこっちのもんだ。

 後ろでそんな二人がエメラを狙っていると気づいていないボボスは何をしていたかというと――


「こうなったらエリクサーを使うしかねえか。うっし、じゃあシスト王国の人間千人分の魂と引き換えに、いつものようにエリクサー頼むわ」


 ボボスが誰もいない空間にそう言うと、どこからか人の手のようなものが宙に現れてボボスの目の前にポンッと赤色の液体が入った小瓶を一つ置いた。


「おう、いつも済まねえな……ってしまった、こっちじゃねえ、エメラは苦味がダメだってのに。追加分を払うから、もう一つエリクサーをくれないか」

 ボボスのその言葉に、人の手のようなものが親指と人差指でオッケーのサインを作ってフルーツ風味のエリクサーをポンッと床に置いた。


「ほらエメラ、エリクサーだ飲め」


 意識の失っているエメラの口元に小瓶を当てると、エメラがごくっごくっとエリクサーを飲んで行く。その光景を見たボボスがいい笑顔で自身の額に流れる汗を拭った、エメラの危機は去ったのである。


『おいアル中ちょっと待て』


 サプライズがボボスにツッコミを入れてきた。

「なんでえサプライズ」

『それ、そのエリクサーらしき物体はなんですか』


 ベルフとキリ、両名共にフリーズしている中でボボスが元気よく話し始める。

「これか? これはエメラが契約している高位生物達との取引で手に入れたエリクサーだ。シスト王国の人間の魂、千人分につき一本、飲みやすさ保証のやつは二千人に付き一本くれるお得な契約プランの元で販売してくれているんだぜ」

 ビシっと親指を立ててボボスが決める。


 サプライズに続きベルフの方もとりあえず思考を整理すると、必要不可欠だと思われる幾つかの質問をボボスに問いただした。

「ボボス、それは本当の事か? その薬の代価にシスト王国の人間の魂が支払われているってのは」

「おう、そのとおりだ。支払われていると言っても、エメラが正式にシスト王国の王妃になるまでは支払い待ちだから借金みたいなもんだがな」


 なるほど、と頷いてベルフが次の質問に移った。

「で、エメラが契約している高位生物がそれを渡してくれると言うのは分かったが、何でシスト王国の人間の魂が対価として選ばれているんだ、エメラはこの国の人間のはずだが」


 ボボスがそれに答えた。

「エメラはクレイグ王の婚約者で未来の王妃さまだからな、契約上担保としてシスト王国の人間が選ばれても問題なかったんだ。と言うよりエメラは王位継承権も低いからこの国の人間を取引の代価にするのは不可能で、あくまでも未来のシスト王国の王妃としてじゃないと契約できない」


 そんなことを知ってるボボスが何者なんだとか色々聞きたいことがまだベルフ達にはあったが、現状ベルフが最も知りたいことはそこではなかった。つまり、自分の生まれと育ちがシスト王国だという所を考えると、とある疑問がでてきていた。


「ボボス、お前が何者なのかとか、そんなことはどうでも良い。お前の正体がアルコールの精霊だとか、アル中の思いが結晶化した生霊だとか、そんなところだとは思うが、まあそれは置いておこう。ところで俺はシスト王国で生まれ育ったんだが、そのエリクサーの代価として俺の魂が犠牲になる、なんて事はあるのか?」


 ベルフからの問いにボボスが唸ると、先程エリクサーを持ってきた人の手のようなものと話し始める。ゴニョゴニョと内緒話をすると、結論がでたのかベルフへと向き直った。


「よくわかんねえけど、現在シスト王国の人間の99%が担保として予約されていて後は執行待ちの状態らしいから、たぶん大丈夫だ。生存確率1%のロシアンルーレットになっちまうが、ベルフなら大丈夫だと俺は信じてるからな!!」


 ボボスの信頼の瞳がベルフを貫いた。真に時代に選ばれた英雄はいかなる死の運命であったとしても跳ね返すことが出来るのだ。ボボスはベルフにその真の英雄の姿を夢見ていた。


 キリがチャキっと剣を抜き放つ。

「で、その悪魔じみた契約はどうしたら破棄できる? そこの王女様を天国に連れていけば良いのか?」


 剣士として正当な手段、暴力でこの場を乗り切ろうとするキリ、が、しかしボボスからの返答はそんな甘くはなかった。


「単純にエメラがシスト王国の王妃になるのが不可能だと判断されたら契約は破棄されるぜ。担保として選ばれている人間達の魂が犠牲になるのは、エメラがシスト王国の王妃になるか、エメラが死んだ時、そのどちらかが起きた時だな」


 暴力不可能、剣では解決できないとキリが悟った。

 ベルフも困った顔をする。

「これ、詰んでないか?」

 ベルフ、完全にお手上げ状態である。


『落ち着いてくださいベルフ様、このアホが本当のことを言っているとは限りません。例えばベルフ様はリッチ戦で受けた傷がまだ全快していなくて体に不調が残っているはず。私でもまだ時間を掛けてゆっくり治療しているそれを果たしてその薬で治すことが出来るでしょうか?』


 なるほど確かに、伝説の霊薬ともなれば身体のあらゆる不調を直せたとしても不思議ではない。サプライズの持っている治療魔法でさえゆっくりと時間を掛けなければ直せない古傷を速攻で完治できたのならば、本物だと認めてやっても良いのかもしれない。


「ボボス、残りのエリクサーをちょいともらうぞ」

「おうよ」


 エメラが残した分のエリクサーをベルフがぐびっと飲むと、ベルフの口の中にフルーティーな味が広がった。飲みやすさとしては及第点であった。


『ふふ、どうですかベルフ様、やはりただの清涼飲料水、elixerなどとはだいそれたこと…を?』


 サプライズがおやっと言う声を出した。ベルフの方も体の奥深くにあった疲れや、動くとちょっと傷んでいた身体の部分が全くなくなっているのに気がついた。


「あれ? ん?」

『おっかしいっすねー、ちょいとお待ちを……あっれーー?』


 サプライズがベルフの肉体的な体調を調べてみたところ、ベルフの身体が完全に復調していた。


『ベルフ様、そのアマを起こしてそのクソみたいな契約を無効化させましょう』

「エリクサーが真実かどうかはもう良いのか」

『それは置いときます。この状況を一刻も早く改善させねばなりません』


 だがその時だ、下の階から何かの騒ぎが聞こえてきた。ここに来てまた揉め事かと思っていると、エメラの秘書であるサラが勢いつけて部屋の中へと入ってきた。


「エメラ様お逃げください、姫様を返せと騎士達が大量にこのギルドまで!」


 エメラの居場所が騎士達に完全にバレていた。


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