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第10話:気まぐれゲーム

第一部の魔法書の方を更新致しました。


見ているだけで吸い込まれると思う程の存在感がある白色に、圧倒的な高さと頑丈さを感じられるこの外壁は、この国の防衛の要の外門である。


そして、相変わらずの恵まれた穏やかな天候であるここ王都セントラルの大門の外で、カズオはある人を座って待っていた。


巨大な出入り口は関所のようで、警備兵や商人やその馬車が入国手続きでごった返しており、それに外には馬を貸し出す店もあり、そこにも多くの人が集まっている。


カズオは先程エルレンシアと大門の外で待ち合わせをしようと話をし、その後校門を出て街中を抜けてから、この大門まで歩いてきたのだ。


カズオにとって出国の手続きはなかなか面倒なものであったが、彼は商人といった一般人と同じように列んでから大門を出たのだ。そして、王都の大門から外に出てから今までエルレンシアを待っていたのである。そこで彼は、どうやらエルレンシアは、王都を出発する前になにかしらの準備が必要であるのだろうと考える。


カズオがそんなことを考えているときだった。門の内側の方向の沢山の人混みの中からエルレンシアの気配を察知したのである。そこで彼は「よいしょっ」と掛け声と共に腰を上げ、門から出てくるであろうその人を出迎える。


「あー、ごめんね、あたしが待たせちゃって」


すぐにそのすこし焼けた茶色の肌の白髪ウサミミの獣人の少女は、どこから借りたかわからないが、白馬に乗ってやってきた。彼女の背中には、綺麗な宝石に装飾された立派な盾が装備され、腰にはさやからして豪華な、だが決して趣味が悪いとは思わない長剣が刺さっていた。


そんな彼女の謝罪は、その話し方が故にカズオにはあまり悪びれた様子には見えなかったが、実際は悪びれていないわけではない。


「ちょっと遅かったな、なにしてたんだ?」


「あっ……えっと、装備と馬の準備だよー。というかそんなことよりカズっち馬は? あたしのに乗るつもり? ……別にいいけどね」


ちなみにここからエルレンシアの言う故郷の村までは、馬で約3日かかる距離にある。故に最低でも往復で6日は学校に行けないことになるであろう。馬で移動したらであるが。


また、カズオは今回の旅のことをルナやマリアに一言言っておくべきかと思ったが、そこまで自分が居なくても迷惑になるような事は無いし、エルの故郷の村の事が今は優先すべき事だと思ったので、帰ってから話すことにしたのである。


「まぁ、遠いからカズっちも馬を用意して行こうよ」


「エル、ちょっとまってくれ、馬だったら遅くないか?」


エルレンシアはその水色の目でカズオを見つめながら首を傾げた。


「どうして? 確かに風魔法の『ウィンド』とかを応用して追い風を起こしたら一時的に馬よりも早く走れるかもしれないけど、それもどんなにMPがあっても3時間が限度だよ? ……あたしは10分ももたないし」

 

獣人とヒトでは身体能力、特に“速さ”が違う。そんなこととは関係なくも、魔法を応用して速く移動するならMPと魔力が必要である、故にエルレンシアはカズオの馬を使わないという発言が理解できなかったのである。


「まぁ、とりあえず、人目が気になる。どこか人気のない所まで移動しよう」


エルレンシアはその言葉にも「なんで?」と言いたげな様子あるようだが、きちんと離れた場所までカズオについていった。

  

「よし、近くに人は居ないな……まぁ、取りあえず荷物は移動中邪魔だろ? だから、エルもここに入れてくれ」


そういうとカズオは(おもむろ)に魔力をまといだした。


「ーーー《アルカディア》 」 


そう唱えるとカズオの周りに微かな光のオーラが現れ、そして次の瞬間には、魔法発動の時に生じる特有の光が、右手では黒いオーラのように、左手では白い光のように発せられた。直後、光は右手に集まるような動きを見せ、右手に集まると薄い黒一色に変わり、そして彼はその右手の手のひらをを地面につけた。


「ーーーーー『ギミックワールド』 」


カズオがそう唱えると手をつけた地面をうようにして薄暗い影が波紋のように広がり、直径1メートル程の黒い円状の影となった。


「何これ!?」


無属性魔法と闇属性魔法の合成魔法『ギミックワールド』簡単に言えば、地面に無理矢理異次元の穴を空ける魔法である。ちなみに魔力に応じて結構な広さとなる。それにこの影に入れておけば、荷物などを遠くへ持ち運ぶことが可能であるのだ。


「んーまぁこれは“アイテムボックス”みたいなもんだ」


アイテムボックスとは、その名の通り、アイテムを入れるものである。だがギミックワールドとは広さの次元が違う。ただしギミックワールドには、生物は入れないという制約があるが。


まぁアイテムボックスの中には、同じような原理で見た目の割に容量の大きいという魔法道具もある。使用用途は一緒なのでどちらもアイテムボックスと言われているのだ。


「そんなことはいいから、早くここに余分な荷物は入れてくれ」


カズオがそう言うと、エルレンシアは馬から降り、持ってきていた荷物を恐る恐る影の中に入れた。そうすると荷物は、まるでドロドロの液体に物を入れたかのように影の中に沈んでいった。


「なぁ、エル、ちょっといいか?」


「ん? どうかしたの?」


その時カズオは、真剣な表情で彼女を見つめた。彼女もどうかしたのかと思い、戸惑った様子であった。


「いや、前もって言っておくべきだと思ってな。今回の騒動は人の命、エルの両親とかの命も危ないんだろ? そして、エルは絶対に何が何でもそれを救いたい。勿論そうだよな?」


「……う…うん、そうだよ」


エルレンシアはカズオの突然の真剣な表情での言葉にさらに動揺する。


「なら、俺もそのエルの願いを果たす為にこのクエストでは本気を出そうと思う………だけど、ただ一つ、約束してほしいんだ」


彼の真剣な雰囲気を感じ取ったのであろうか。エルレンシアは何も言うことなく、その水色の瞳でこちらを真っ直ぐと見つめ、彼の次の言葉を真剣な顔をして待っていた。


そこでカズオは少し考える。そして、エルレンシアの故郷を、被害を最小限にして助ける為には、篭城しているであろう村人の命を助けるためには、やはりこうするべきだなと頭の中で再確認した。それに、到着した時にはみんな死んでましたなんてことになれば、たぶん目の前の少女は心が折れてしまうだろうとも考えた。カズオは、そんなことにはしたくないのである。


カズオは命を狙われたことがあるという経験から、命の重みというものを人一倍に理解している。だが、しかしそこには自身の命は存在しない。その常軌を逸した思考を持ち合わせるほどの過去の体験が、彼を加護がばれるかもしれないということより村の人間を助けたいという選択に至らしめたのかもしれない。


「………エル、さっき見た魔法のこと、そしてこれからの旅で見る俺に関する全てのことを秘密にしてほしい。既に知ってる能力値はもちろん、他のどんな些細なことでも他の人に一切言わないでくれ、絶対にだ。俺の為に約束してほしい」


このとき、カズオは何故かは知らないが、エルレンシアなら自身の秘密を黙ったままにしてくれると思った。それはリンクにより共有したことによるものか、この獣人の少女の故郷を助けてほしいと彼を見る真剣そのものといった表情によってであろうかは、彼自身わかっていない。


「うん、わかったよっ、あたしとカズっちの秘密ってことだね」


明るい声で快く了解するエルレンシア。たぶん快く了承してくれたのであろうとカズオは思った。そして、彼は自身のリンクを、いや彼女を信じることにした。


ーーーだが一方で、このときエルレンシアは後悔していた。


ーーー悪ふざけが過ぎたのだと。



□■□■□■□■□■


数日前のことである。


白髪ウサミミの薄い水色の目の美少女は、いつものように女子寮にて、真ん中のベットに集合する2人の少女に声をかけた。


「ねぇねぇー、来月にある闘技大会だけど、あたし達は参加するのにあと1人必要だけど、誰か候補とかあるの?」


エルレンシアの言う闘技大会とは、毎年校内で開催されるもので、パーティー同士で戦い、そしてトーナメント形式で優勝の座を争うというものである。そして、その優勝者パーティーはそれ相応な特典がついてきたり、名誉的な意味もあるので、皆が優勝を目指しているのである。


とはいえ、パーティーは4~8人構成でなければならないという決まりがあるので、彼女達3人だけでは出場する事が出来ないのだ。よって、今は「出場するにはもう1人必要だけどどうするぅ!?」という議題の会議中なのである。

 

「候補ですか~、といっても第1クラスは、皆さん私たちとパーティーを組んだら優勝出来ると思ってたり、下心満載で近づいてくるので私は嫌ですよ~」


おっとり系、金髪で薄緑目の美少女、マリア・バレンティーナはそうに答えた。他の2人は「マリアが勘付くほどの下心なんて相当だね」とか言っているが、今のマリアはキリッとした表情のままスルーした。


「そうだよね、第1クラスに限ったことじゃないけど、私も強くてもそんな人と一緒なんてごめんよ」


続いて、桃紙桃目の美少女ルナ・シャンデリアも同様に意見を述べた。そこでエルレンシアも意見を述べる。


「やっぱみんなそうだよねー、あたしも候補はとくに無いし、第1以外の他のクラスでも良いと思うよ? 」


3人の少女達は、良い考えがないかと考えを巡らせた。すると、金髪薄緑目のマリアがなにか閃いたかのように手を叩いた。


 「ーーそれなら、カズオくんならどうです?」


「「それよ!」」


それは彼女達にとって全ての条件を果たしていたのである。下心は全く無く、見返りを求めず、そしてたぶん強い。とはいえ、彼女達は強を求めているわけではないが。


「……あたしとしたことが、盲点だったよ。いつもルナちんがあんなに推してるのに……」


エルレンシアは、からかうようなニヤケた表情でルナをちらりと見ると、不適な笑みを浮かべた。それを見た彼女はすぐさま反論した。


「私が推してるかとかはともかくっ、カズオしかないと思うよ!」


「私も賛成です~。それでは、みんながいいのならカズオくんをお誘いして、パーティーを組むってことでいいですよね?」


その言葉に顎の辺りに指を当てて、探偵のような格好で考えていたエルレンシアが反論する。


「いや、ちょっとまってマリっち。さっきはああ言ったけど、よくよく考えてみたら、カズっちの話はルナちんからよく聞くけど、あたしは、いまいちカズっちの凄さを直接見てはないんだよねー。それに2人ともカズっちの詳しい能力はしらないんでしょ? しかも、パーティー誘っても快く入ってくれるとも限らないよ?」


エルレンシアの発言に体を乗り出してマリアが反論する。


「私はカズオくんのステータス知ってますよ~! 詳しくは約束したので言えはしませんけど……彼は決してそこまで能力値は高くはないですが、そんなことは関係なく、スキルはトップレベルですよ~! それにもしもの時は、私達の役にも立てます。パーティーの事も私達が誘ったら快く入ってくれるはずです!」


「私もカズオの技術はこの学校で頭一つ抜けたものがあるとおもうよ。パーティーのことは、もし断ってきても私が必ず入れてやるんだから」


マリアがここまで自分の意志をはっきりと伝えているところを珍しく思いつつ、ルナは彼女と同意見を述べた。


「ならパーティーの勧誘は大丈夫そうなんだね。でも、あたし見たこともないからなー……」


そこでエルレンシアはウサミミをピクンと跳ねさせて、なにか閃いたような顔をした。


「じゃあさー、3人の中で、誰がカズっちの正体を暴けるか勝負しない?」


「勝負? それはいいけど急にどうして?」


「えっとねー、やっぱりパーティーに入れるんなら、詳しい能力は知りたいものでしょ? いくらスキルが良くても能力値が伴わなかったら強いともいえないと思うからね、それでも通用するかっていう確認も兼ねて。まぁ、いつものあたしの気まぐれだから気にしないでよ」


いつものエルレンシアの気まぐれであれば、そこまで意味のないことも多いのだが、彼女達にとって今回はそうではなかった。カズオの能力、つまり数日後の闘技大会で役に立つのかという意味があるのだ。まぁ、何度も言うが彼女達は、強さについてはそこまで問題としていない。どちらかといえば性格的なもので決めているであろう。


「そうですね~、確かにカズオさんの能力値が低い割のあの強さは謎だらけですからね~そういう勝負もたまには良いかもしれませんね~」


「じゃあ、正体って言っても曖昧だからー。うーん……そうだ。カズっちの秘密の加護の能力と能力値を暴くってことにしよ?」


もう既に、ここの3人にはカズオが加護持ちであるということになっている。決してマリアが言いふらした訳ではないのだが、カズオの学生離れした技術や無尽蔵なMPに対して、そうに違いないと勝手に決められたのであるのだ。ちなみに、ルナがカズオのMPの多さに闘技場での魔法練習の時に気が付いたのだとか。

  

「どう? ルナもこの勝負楽しいと思わない?」


そう言うとルナは少し考えるが、すぐに満更でもない様な表情をする。他人のステータスを詮索することはマナー違反である、ということなど、もう彼女達の好奇心溢れる想いの前には関係のないことなのだ。


「私もやるよ、カズオと一番の友達なんだから、能力を教えてもらうなんて楽勝だよ」


「えーと~、私もカズオくんの友達ですよ~? それに私はもっとカズオくんについて知りたいことがあるので、負けられませんっ」


「んー……あたしはルナちんやマリっちとは違って、会ったこと無いんだけど……まぁ、これを利用して勝っちゃうんだからねっ」


3人とも、もうこの勝負に賛成のようだ。それを理解したエルレンシアは、言葉を発する。


「じゃあせっかく勝負するんだし、勝者は何か敗者達にお願いができるっていうことにしない?詳しい事は勝った人が決めるっていうことで」


エルレンシアの言葉に深く頷く2人。エルレンシア以外の2人には、これはステータスを暴くというより、誰がカズオに近づくか、いや誰がカズオとより親密であるかという事も意味していた。故に願い云々(うんぬん)よりその方が重要であり、エルのその柔軟な提案はすぐ可決された。


「じゃあ、勝負はもう既に始まってるってことにしよう。勝利条件はみんなへの報告ねー。おなじ日だったらどちらがより詳しい情報を持っているかということで勝敗を決めようっ!」

      

「ちょっと、エル、そのルールあなたに有利じゃないっ!」


「まぁまぁ、良いじゃないですか~。私達と違って、エルちゃんはカズオくんと初対面なんですよ?」


「うぅ……そうね」


皆が納得すると、その日からカズオの加護の能力を暴くというエル発案の勝負が始まったのである。


この時、エルレンシアは、カズオという人間は勝負に関するただそれだけの存在という認識であった。故に、彼に嘘をつくことも躊躇しなかったし、それに彼女は後1人のパーティーメンバーも、ただの人数合わせなら誰でも一緒であるとも考えていた。とはいえ、負けず嫌いなエルレンシアはその勝負には負けるつもりも勿論無かったが。


それにエルレンシアは、カズオのステータスを知るには信頼を得てステータスボードをカズオから見せてくれるのが一番手っ取り早いと思っていた。そして、実際に一緒に戦う時に作戦を練ると称して、その時に見るのがいいだろうと彼女は思っていたのだ。2人が推すカズオという男が戦っているところを見てみたいというのもあったが。


そして、それから数日後、エルレンシアは早速、作戦を実行に移した。その作戦は、カズオと初対面であるが故に何でもありで尚且つ柔軟であった。


簡単にいうと、食堂にいる彼に近づくと自分が加護持ちであるといって、彼に能力値が既にバレているということを信じてもらい、数週間前に“スノーウルフ”に襲われ、住民が避難し、現在はそこにモンスターが住んでいるという自身とは全く関係のない村を自分の故郷の村が襲われていると言いそれを助けさせるというものである。つまり、カズオに嘘をついて試したのだ。


引き受けるなら、それほどの余裕があるという強者であることがわかり

仮にカズオが自身の能力を過信していたとしても、Bランクのモンスターであるスノーウルフの群れの討伐は、Aランクの冒険者でも断る程難しいものである。故にエルレンシアは、カズオはクエストの途中でその難度に気づいて、途中で諦めてしまうであろうとも頭の片隅で考えていた。


そうなったらエルレンシアからしてみれば、たまたま今回は聞き出せなかったと割り切るだけである。つまりこれは、今の彼女にとっては、でカズオを試すテストでもあるのだ。


ちなみにエルレンシアはとても強い。そして彼女は加護持ちであるが、彼女の加護に相手の能力値を把握できるなんて能力のものはない。それもカズオに自分の秘密はもう知られてるということを誤解させるための嘘であったのだ。


彼女自身、他に方法がないか探ったのだが、これが一番カズオが能力を教えてくれる状態になるのに手っ取り早いと思ったのである。そして、いろいろ悪いことをしていることを自覚し始め、後悔していたが、ここまで来たら騙し通しちゃえ、と思い今に至るのだ。


だが、『ギミックワールド』とかいう見たことも聞いたことも無いような魔法を使ったり、自分の能力の事は秘密にしてくれと念を押したりするカズオを実際に見て、エルレンシアはこう思った。


ーーー彼は一体何者なのだろう。

 

そして、今となれば心からそれを知りたいとも思ったのだった。


□■□■□■□■□■


「なぁ、エル。一番早く移動する方法があるんだけどやってみないか?」


「それって今言った馬を使わないってことだよね?」


そうは言いつつも、エルレンシアは疑い深いような表情を向ける。カズオとしては、なんだか信じてもらえていないようで、切なさを感じた。


「でも近くに人の気配がしてきたから途中まで馬で行って、気配が無くなったら馬を王都に帰して、そこからはその方法で移動したいと思う」


すこし慎重過ぎるかもしれないが、カズオは自身の加護の能力が関係のない者に知られないためには、気配には敏感であった方が良いのである。


ちなみに、馬を帰すというのは、そこに置き去りにするということではない。ある合図したら馬は、ちゃんと自分で店へと帰って行くのである。


「うん、いいよー、カズっちの好きなようにしてくれたら。カズっちが早いって言うならたぶん早いと思うしね」


「じゃあ少し先まで先に馬で行っててくれないか? 俺は後から怪しまれないようについて行くから」


エルレンシアは頷くと、北へ向かって馬を走らせ、すぐにその後ろ姿は小さくなっていった。そして、カズオは怪しまれないように魔力操作で気配を消し、後を追うようにして王都を後にした。


その時、彼は、エルレンシアは故郷の危機なのにやけに落ち着いているな、と彼女を関心するのであった。

いつも読んでいただきありがとうございます。誤字脱字があれば教えていただけたらと思っています。今後とも宜しくお願い致します。


次回は土曜日19:00に更新します。

 

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