表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/30

狂気は凶器

ああ、今日もまた、狂気が闊歩している。

通りすがりの留学生が異国の地に伏せる。

通りすがりの老人がアスファルトに跪く。

狂気は凶器、人差し指一本さえ凶器になる。


ああ、今日もまた、酔気が闊歩している。

仲良し三人組が、おしゃべりの続きを天国でする。

仲良し親子が、思わぬ水中冒険に慌てる。

酔気は凶器、つま先ひと蹴りさえ凶器になる。


ああ、今日もまた、心気が闊歩している。

買い物客でごった返していた市場が一瞬で静かになる。

固いはずの高層ビルが砂のように崩れていく。

心気は凶器、聖人の一言さえ凶器になる。


ああ、今日もまた、嫌気が闊歩している。

テレビは品のない人集めに奔走し真実を偽装する。

紙より軽く、紙より燃えやすいネットに人々は騙される。

嫌気は凶器、曇った眼さえ凶器になる。


ああ、今日もまた、狂気が闊歩している。

あたしは浮上する狂気を笑顔で隠している。

爆発しそうな狂気をガラス瓶に閉じこめながらも、瓶を叩き割りたくなる。

狂気は凶器、気まぐれさえ凶器になる。


誰もが凶器を持っているし、

誰もが狂気を持っている。

だからあたしは普通。

たとえ、ガラス瓶を叩き割ったとしてもあたしは普通、普通の狂人。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ