22/30
濃い女
ゆったりとした歩みはまるで象のよう
女の性なんか吹っ飛ばしながら
どうしてそんなに落ち着いていられるのか
渋みのあるアルトはまるで雷鳴のよう
若さゆえの浅はかさを超越して
どうしてそんなに自信があるのか
ぎょろりと睨む目はまるでミニトマトのよう
峻厳と柔和を同居させながら
どうしてそんなに太い眉を描くのか
太く豊かな黒髪はまるで黒曜石のよう
何トンもの人生の重みを負いながら
どうしてそんなに笑えるか
濃い顔で悲恋を歌い上げる貴方
若くして名声を固めた貴方
地獄と天国を従えた貴方
貴方は濃い女
貴方は私の憧れ




