【プロットタイプ】正社員じゃないんでしょ?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
其れが今の会社なんですよ。
例え本家大元との縁が希薄であったとしても、信頼には値すると思ってます。
夏の暑さが続くが、暦の上では秋だろう。そうしみじみと感じていると、難航した就活の記憶が思い起こされる。あの時は人生最大の修羅だった様に思える。
夏という山場を超えると、ある程度定員に達した企業達は募集を減らす。就活生に対して積極的に売り込みをしなくなる。今まで交通費やインターンの支給を取り止めるのがその代表である。
そうしていると何となく感じるのは、『あぁ自分は取り残されたんだな』という何とも言えないやるせなさであった。
周り皆が受かっているのに、自分だけは受からない。感触が良くても届くお祈り通知。冷笑を浮かべる面接官。そればかりが己の自己肯定感を削ぎ落としていく。
夏場までは持ち堪えて来たが、自らにお祈り通知が来ず、大学側だけに不採用の連絡を受けた時、完全に心が折れてしまった。
もうやりたくなかった。何処にも行きたくなかった。狭い部屋に閉じ篭ってしまいたかった。
その時に、就活課の方からチラシを貰った事を覚えている。
――ここなんだけど。もしかしたら、君の望む雇用形態じゃないかも知れない。
――いえ。受けさせて下さい。
首を吊るのは春になってからでも良いと思ったから、その提案を受け入れた。
大学の食堂で、友人が不安げに私の様子を伺っている。心が折れた時に御守りをくれた。ずっと寄り添ってくれた。だからこそ、心配なのだろう。
「大丈夫? 正社員じゃないんでしょ?」
「まぁそうだね。でも後悔はしてないよ」
歌うようにそう返した。持っていたカップを揺らして鼻歌混じりに呟いた。
冬になると、就活生に寄り添う企業というのは激減する。ある程度定員が満ちて来て、相手を繋ぎ止める必要が無くなるからだ。だからそもそも水やお茶は勿論、パンフレットさえ渡さない。待合室は廊下という企業もある。
けれども今の会社はそうじゃなかった。ちゃんと応接室に案内してくれたし、事務の方がお茶を出してくれた。ただそれだけで、信頼に値すると踏んだ。
「良い人達ばかりだよ。きっとね」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
因みに私の経験談。恨みつらみ。草。
人間、富を得た時が一番本性が出る。
と言いますが、何も人間だけじゃないですよ。
企業だってそう。
定員になると、就活生の扱いがぞんざいになる所も多い。
夏までは皆、お茶を配ることは勿論、インターンの資金も免除してくれてたのに、其れが一切なくなる。
なんならパンフレットも出さない。自分で持って来い。
お祈り通知は大学や紹介者にか回さない。
面接始まるまで廊下で待機。
これが当たり前になります。
でも折れないでね? 貴方が悪い訳じゃないから。
そんな中でお茶を出してくれたり、応接室で迎え入れてくれたのが今の会社。
『最後は此処で良い』と思ったのは、今でも覚えてます。
残された道は此処しかなかったけれど、世間一般の正社員とは異なる形態になってしまったけれど、後悔はありません。
しんどい思いしたからこそ、あんまり転職したいと思わない。
有給もリセットされることないのでね、其れは利点かな。
しんどい思いとか、何か失わないとやっぱり見えない光景ってありますよ。
傲慢になっちゃいけないよね。