表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

High School Kill Me.

窓際の一番後ろ、そこが空席だろうと、クラスは変わらないんです。

明里ちゃんは楽しそうに笑います。詩織ちゃんは彼氏と惚気ます。

今日は僕がそこに居るから、クラスは何だか静かな模様です。


『学校に来なさい』と先生方が怒って言って

『学校に行きなさい』と両親は怒鳴って言います

僕の気持ちを知っているのですか?

切り傷だらけの左腕と色を失った僕の心を……。


知っているのですか?


僕は高校に殺されていく

僕はクラスの皆に殺されていく

僕は先生方に殺されていく

僕は両親の愛に殺されていく


窓際の一番後ろ、そこから君の事をチラチラ見ているのです。

君はいつも幸せそうに笑います。君は僕の太陽なのだ、と思います。

授業中、僕と目が合った君は綺麗な笑顔で微笑んでくれた……。


『学校に来るな』ってクラスの皆は僕に言う

『学校を辞めちまえ』って先生方は呆れて言います。

矛盾という言葉があるのです。

僕の居場所は『居るべき』此処で、『嫌われた』此処で……。


どうしたらいいのですか?


僕は高校に殺されていく

僕はクラスの皆に殺されていく

僕は先生方に殺されていく


なのに……君は僕と目が合って微笑んでくれたのです。

天使にしか見えなくて、死んだのだと思ったのです

だから僕は左腕を切り裂いてみるのです

それでも、やっぱり赤色は滴れたのです……。


僕は高校を殺したい

可愛い君を連れ去って

僕はクラスの皆を殺したい

可愛い君を連れ去って


僕はもう死んでるみたいです

だから天使さん、どうか僕にまた微笑んで……。


動く心臓なんか無くなっていい

天使の笑顔が見れるのなら……。

僕は高校を殺したい





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ