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キング・ゴールド編 第四章 戦乱の気配漂う世界⑤

「で、お前、何でヨグルに喧嘩売ったんだよ」

 数分経って、ようやく我に返ったヒューリは、クスと一緒に丘を降りる。傾斜が緩いとはいえ、雪深い大地は歩きにくい。軽やかに歩くクスと異なって、ヒューリは何度も転びそうになりながら、彼について行く。



「ヨグル、ある計画を考えているから、俺に仲間になれって言って来た。でも、断った。だって、ヨグルの馬鹿、つまらない虐殺をしようとしてる。俺、戦いは好きだけど、命を奪うのは好きじゃない。戦いは試合で十分だと思う」

「虐殺? 戦争のことか」

「ただの戦争違う。ヨグルは、ゾルガと違う計画を立ててる」



「どういうことだ」

 クスはピタリと動きを止め、じっとヒューリの瞳を覗き込んだ。

「ゾルガとヨグルは、どっちも悪い奴。こいつらは、圧倒的な力で他人を言いなりにさせたい。でも、ゾルガとヨグル、どっちがましかといえば、ゾルガ。だって……」

「だって……何だよ?」

 クスは、恐るべき話をした。

 ヒューリは話を聞くほどに、寒気が細胞の隅々まで染みていくのを感じた。


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