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21 魔道具にアクセスするメイドさん

 引きこもりと言うのは最高である。森の一件があってからメイドも無理矢理、外に連れだそうとはしない。それにお疲れだろうと言うことで自室で休養中である。アウトドア派なら一日で発狂しそうなシチュエーションだが、インドア派には関係無い。石板(タブレット)一枚で10年は潰せそうだし、それも無ければひたすら思索にふけっても良い。そもそも世界を変えるのはひきこもりなのだ。


 例えば、ローマ帝国を完成させ、パクス・ロマーナを築いたティベリウス帝。彼は皇帝になる前、ロードス島に8年ほど引きこもっている。皇帝になった晩年はカプア島に引きこもっていた。しかし、引きこもりながら皇帝の任務をまっとうし、ローマ帝国を盤石にした功績は否定出来るものではない。引きこもって一行に顔ださないのでローマ市民と歴史学者に対する評判は悪かったらしいが、ネロ・クラウディウス・アウグストゥス・カエサル・ゲルマニクス(旧名ルキウス・ドミティウス・アヘノバルブス)の様に悪目立ちして市民受けは良かったモノの最後に暗殺されてしまうより良い気がする。


 近世では、ナイチンゲールと言う引きこもりが居る。クリミアの天使として有名だが、彼女がアウトドアで活動していたのは、ほんの数年で、その後は、病で半世紀もベッドで過ごすことになる。しかし、ナイチンゲールの本当の功績はこの時期の著作や政治活動にある。そもそも彼女の最大の功績は、医学に統計学を持ち込んだことであり、看護師としての活動では無いのだ。クリミアの現場であまり働いていないから彼女を賞賛するのはおかしいと言う諸君の意見があろうが、それは数学が分からない間抜けの言い分である。なぜならナイチンゲールの功績は統計学を駆使することで、兵士の死因を明らかにし、視覚的に分かりやすく、どうすればより多くの負傷者が助けられるかを視覚化したことである。より多くの兵士を助ける為の普遍的な方法論の構築を行ったのだ。つまり現代医療・看護全体に影響を及ぼしたのだ。どうでも良い話ではあるが、ナイチンゲールのいとことフランシス・ゴルトンのいとこと結婚した関係で、フランシス・ゴルトンと面識が合ったらしい。そのフランシス・ゴルトンのいとこが、進化論で有名なダーウィンである。このダーウィン家は陶磁器で有名なウェッジウッド家と姻戚関係にあり、世間は以外に狭い。


 また近年でもミレニアム問題と言う数学の難題の一つを親の年金で暮らしていた引きこもり数学者が解決している。


 もちろん、これは数例を上げたに過ぎない。引きこもりは世界を変えて来たのである。要するに引きこもり万歳ってことである——まぁ、そう言う、しょうもないことを考えても仕方ないので石板を開いて、太古文明の本でも読むことにした。何かしらこの状況から脱出出来るヒントがあるかも知れない。


※※※


 その頃、メイドは暇を持て余していた。世話を焼く御主人様が静養中だからだ。肉体的なものより精神的なダメージが多いので過干渉は逆効果の可能性もあり、おかしな行動をしないか監視はしているものの御主人様はあまり手が掛からない。その様に組まれているのかは知らないが、世話が出来ないのはもどかしい。


 仕方無いので、森周辺の様子をしらみつぶし調べる事にした。再び、御主人様を外に連れ出すにはゴブリンや痴女の類がうろうろしていては駄目なのだ。


『——ん、変なものが置かれてますね』


 メイドが森の中をぶらぶらしていると4人の冒険者が置いていった小さな魔道具がいくつか見つかった。検知強化系の魔道具らしいが、作りが稚拙だ。しかも魔力がダダ漏れで分かり安すぎる。恐らく、冒険者ギルドの依頼で置いていったのでしょうね——。


『さてどうしたものか——』


 メイドは、取りあえず魔道具の魔法の震源を探ることにした。


※※※


「老師、大変です」


「リオン、どうした?——それから老師は辞めろ」


 《ハリセン》がリオンを強打する。


「どうやら逆探知されたようです」


「まぁ、そうなるな」


 アリスは思った。あの時代の知識があるならば、今時のしょぼい魔道具ぐらい簡単に解析リバースエンジニアリングできてしまうだろうな……。だが、向こうから接触してくれるなら好都合。これは逆に言えば好機。何しろ太古文明の方から接触してくれるのだ。否応なしに好奇心が高まる。


※※※


「さてどうしましょうか……」


 メイドは悩んだ。この森を監視する為に設置した魔道具の件であるが、御主人様に害が無ければ放置しても良いのだ。この森の魔道ネットワークをいじればこの程度の魔道具を誤動作させることは簡単に出来る。しかし、逆に利用するのも一案である。外に協力者がいれば、事前対策が行いやすい。恐らく、今回は西の方にある国がやっているのだろう。西の方の国は、日常品を得るのに度々行っているので状況は肌感覚は分かる。恐らく悪いようにはなららいと思う。東の方の国にも行ったことがあるが、市は寂れ、民が疲弊していた。それ以来行っていない。


「……問題は、相手が条件に応じるかでしょうね……」


 無論、話し合い(物理)で解決する事も可能だが、成るべく穏便に済ませたいところだ。ミリアは魔道ネットワークにアクセスし、有益な情報が得られないか探索を始める。


※※※


 アルム王国のゴーレム魔道研究室。アリス・ステラは、シーアとナイン・メンズ・モリスに似たゲームをやっていた。ナイン・メンズ・モリスは、BC1400年頃に既にエジプトに存在したとも言われる古い二人零和有限確定完全情報ゲーム(ゲーム盤上に情報が全て公開されており、運の要素が入らない二人で行う対戦ゲーム、将棋、囲碁、チェス、リバーシなどがこれにあたる)の一つだ。少なくとも帝政ローマ時代には存在し、中世ヨーロッパに流行ったゲームで、白と黒のコマを持って2人で行う。ゲーム盤にはロの字が三重に書かれており(回の中にさらにロの字を書いてある)、それぞれの辺の頂点と中間に黒い点が書いてある。さらに辺の中間に有る点は、内側のロと直線で結ばれている。ただし、一番内側のロの中には線は引かていない。つまり一番内側のロは、田にはなっていない。この黒い点がコマの置き場所だ。最初に互いに9つづつのコマを持ち、最初は交互に、コマを打ち合う。自分のコマが縦もしくは横に3つ並べると相手のコマを1つ奪う事が出来る。互いのコマを全部打ち終えた後は、線に沿ってコマを動かし、相手のコマを2つ以下にした方が勝ちと言うゲームだ。この世界にはチェスやチェッカー(ドラフツ)に似たようなゲームもあるのだが、ちょっとした時間に行えるのがこのゲームの利点だ。ちなみ対戦に使うゲーム盤はチェッカー盤だが、裏返すとナイン・メンズ・モリスが行える様になっている。ちなみにチェッカー盤を使ってはさみ将棋の様なゲーム(古代ローマで流行ったLudus latrunculorumに似たゲーム)を行う事も出来る――ここで、わざわざこの手のゲームを出してくるのはな○う系おなじみのリバース・チート潰しの設定だろうと転生者が聞いたら言うであろう――それはともかく、ここではゲーム盤を使ってナイン・メンズ・モリスをしているが地面にゲーム盤さえ書けば何処でも出来るし、三目並べより複雑なので、冒険者の中でも良く遊ばれているゲームだ。しかもナイン・メンズ・モリスはリバーシと違い、特殊な盤も特殊なコマも入らない。著作権も特許もない(あってもとっくに切れている)。どこでもタダで簡単に出来るゲームだ。


「これで十連勝じゃな」


 アリスが呵々と笑う。


「アリス導師は勝ち順、暗記してませんか?」


「それは秘密じゃ。しかし勝ちすぎても退屈じゃな」


「じゃあ、チェスでもしますか?」


「まぁ、チェスでも負ける気がしないのじゃが」


「なら、バックギャモン(西洋すごろく)は?」


「サイコロの目を変えるのは仔細だがそれで良いなら受けて立つぞ。そうじゃな罰ゲームはメイド服で一週間ご奉仕で避ければだな」


 こう制限してきた時、導師は、絶対イカサマしてきますね。とシーアは歯ぎしりをする。


「ぐぬぬ……。それはともかく、このゲームのコマって白と黒をわざわざ分けてあるのでしょうか。表を黒、裏を白にすれば片付けとか楽だと思うのですけど……」


「あーそういうのなら昔、共和国に居た時代に暇つぶしに作ったことがあるぞ。そうしたら挟んだ場合、取るかわりに裏返し出来る様なローカルルールとか生まれたりもしたな。だが、最大の欠陥があってだなそれで禁止なったな」


 金髪幼女が遠い目をして言う。


「その欠陥とは?」


「イカサマがしやすんじゃ。こういうゲームは大体賭けを伴うじゃろ。表と裏でしか区別できないコマはひっくり返すだけでイカサマが可能なんじゃな。それでイカサマしたしないで所構わず大騒ぎになってな。共和国内が上へ下への大騒ぎになったんだな。その騒ぎの責任を問われて、しばらく謹慎を食らったわ……いやアレは賭けしたり、すぐバレるイカサマをする方が悪いじゃろ。そもそもその目的で作ったんじゃけどな。あんなにバレやすいとは思わなかったわ」


 この幼女しれっと恐ろしいことを言ってますね。シーアは思った。


「そんな共和国ではゲームで賭けをするのですか?」


「むしろ賭けをしないのはこの国ぐらいじゃぞ。隣の領邦連邦だとチェスの代打ちで伯爵になった奴もいるぐらいだぞ。北の帝国では領主がチェスやカードゲームで変わるのは良くあることじゃな」


 北の帝国は農奴制を引いていて、領地も農奴は領主の財産になっているから賭けできるのでしょうね?――とシーアは思った。


 その時、水晶球が唐突に光だした。


「んなんじゃ?」


 とアリスが水晶球の方を向いた。そこにはメイドが映し出されていた。予想より早く接触してきたなとアリスは思った。


 水晶球に映し出されたメイドは、アリスの頭の中に直接語りかけてきた。どうやら相手は、高度な《念話》系魔法が使えるようだ。


 どうやら適合者は、かなり気むずかしい性格の持ち主らしい。直接コンタクトするのさえはばかり、代理人を使って来た。波風立てない方が良かろうとアリスは思った。


「何があったのですか?」


「向こうから語りかけてきているのじゃ。お前にも聞こえる様にしてやろう」


 アリスは《念話》をスピーカーの様なモノから出力する魔法を使う。


(御主人様との生活を覗き見しているのは貴方でしょうか?)


「いやいや、覗き見する気は無いのじゃ。少し気になることがあってだな。偉いやつらが、エルフの森に手をだして余計なマネをしないように監視しような置こうと思っただけじゃ。ああ、申し遅れた。わしは、アルム王国ゴーレム魔道研究室の室長アリス・テスラと言うもじゃ」


(私は、御主人様のお世話をしているメイド、ミリアともうします。——それでは、御主人様との生活を邪魔する連中を片付けてくれると言うことでしょうか?)


「まぁそうなるな。わしも他人に生活の邪魔などされたくないからなぁ……そう言うわけで協力しようと言うわけじゃ」


 この幼女。……騙す気満々ですよね。シーアは思った。


(それなら、一つ協力して欲しい事があるのですけど。今、東の方の国はどうなっているのでしょうか?)


「ああ、それなら我が国を侵略する準備でもしてるんじゃろ。大方、エルフの森にゴーレムを潜伏させて、そこから奇襲させようと言う算段じゃろ」


(そういえば、高機動ゴーレムらしきモノを作っている噂がありましたね。実用にほど遠い、ゴミみたいなものでしたけど。馬代わりにはなるんじゃないでしょうか。燃費が悪そうですけど)


「それより導師、そんな話知っているのですか。その話が事実なら急いで王宮へ行かないといけないじゃないですか。戦争の準備が必要ですよね」


 シーアが口を挟む。


「まぁ、それについてはおいおい話すわ——それでだメイドさん。もしそのゴーレムが近くに来たら処理をして貰えぬかの」


(まぁ、生活を邪魔しにくる者は何であれ除去しますが、あくまで近くを通過した時だけですよ。後、兵隊が来たら、そちらで始末してくださいよ。御主人様に汚らしいものを見せるわけにはいけませんので)


「じゃあ、まぁよろしくするのじゃ」


(それから、私達の件をどの程度、把握しているのですか?)


「まぁ《適合者》が現れた事は把握しているぞ。それについては予言書に書かれているからな」


(まぁ、最初から知ってたのであれば仕方無いですね……。でも出歯亀行為は禁止ですよ。あの冒険者達も引き上げさせてくださいね。御主人様がおびえますので)


「分かった。まぁダズマンとの戦争が終わるまでは滞在させぬと兵隊の始末が出来ぬのだが良いか?」


(その点は妥協します。後、エルフの森をどの国にも属さない中立地域にさせて欲しいのですが)


「その件に関しては、わしの管轄ではないのでなぁ。偉い人に話をするぐらいしか出来ないのじゃ」


 ——いや、話に行くのは私ですよね。シーアは心の中で突っ込みをいれた。


(では、そのあたりをまとめてお願いします。後で確認しに行きますので)


「そのあたりまとめてエルマール辺境伯に話を通しておくから、エルマール辺境伯の屋敷に顔を出すと良いじゃろ」


 ——また徹夜ですか。シーアはげんなりしている。


(その場所は?)


「分かっているのじゃろ」


(まぁそうですけど。それでは用事があるので、取りあえずは一回切りますよ)


 《念話》を切ったメイドは、もしかしてこのアリスと言う幼女は人らしからぬ存在ではないかと一瞬思ったのだが、御主人様の様に規格外の存在なのだろうと納得することにした。魔道ネットワークを確認したところ、不審な点は100年前の情報が消滅しているぐらいだった。突然現れた感じだ。人の寿命に関しては疑問を覚えないメイドゴーレムだった。


***


 一方、アリスはミリアから聞き出したの情報にダズマン王国の新型ゴーレムついての考察を行っていた。


「今さら高機動ゴーレムかぁ」


「それはどういうもので」


 リオンが尋ねる。シーアは先程慌ただしく、王宮の方へ走っていった。


「速度に全振りしたゴーレムだな。こいつは、突撃力が怖い。高速で岩が飛んでくる様なモノだな。まともに、ぶつかれば兵隊の方がはね飛ばされるだろうなぁ」


「それは脅威ですね……。でも老師、あまりそう言う感じではなさそうな物言いですよね」


「そうだな。このタイプはだな。速度に魔力を回す為に軽量化が必要になるからな。速度さえ殺してしまえば、木偶に過ぎんよ。もう一つはこのタイプの欠陥だな。高速化の為に重心が高くする必要があるのじゃ。要するにバランスが崩れた瞬間にコケる。あとはひっくり返った亀みたいなもんじゃ。その問題を解決する目処が経たないので共和国では放棄されたアイデアじゃ」


 と言いながら金髪幼女がパチンと指を鳴らす。掲げていたグラスの中に液体が注がれる。フルーツ牛乳だ。それを一気に飲み干す。


「起動型とは言え、迂回して突撃など出来ないからな。通り道に耐久型のゴーレムでも置いとけば十分防げる」


「簡単に言いますがその耐久型のゴーレムもこの国には無いですよね」


「——ならど真ん中に岩でも投げ込んでやれば良いんじゃね。攻城機とかでさぁ」


 幼女魔道師が投げやりに言う。


「あたりますか?」


「何言ってるだ。あてるんだよ。それも直撃である必要もない。衝撃が届く範囲に落とせば十分なんだぞ。衝撃で重心を崩しさえば良いんだからな。他にも落とし穴とか沼に突っ込ませるとか色々手段はあるだろ」


「さすが老師。攻略法をすぐに見つけるとは」


「いや、この程度、わしの弟子ならすぐ気がつくじゃろ。それに高軌道ゴーレムに対する対処法は三十年前に論文にされている」


 早口で言い終えた金髪幼女は再びパチンと指を鳴らす。空いたカップに再びフルーツ牛乳が注がれる。


※※※


 その夜、メイドゴーレムが御主人様の元を尋ねてきた。


「御主人様、この様なゲームはおやりにならないのでしょうか?」


 このゲーム、見覚えがあるな。ナイン・メンズ・モリスかな?確かスマホでやった記憶がある。しかし、この手のゲームは「弱い」か「少し弱い」で俺つえーするのが原則だ。強いにすると必ず負けるから普通以上ではほとんど通常やったことが無い。恐らくこのメイドの能力だと、二人零和有限確定完全情報ゲームなら簡単に攻略法を見つける可能性が高い。二人零和有限確定完全情報ゲームは、互いが最善手を選んだ場合、必ず先手勝ち、後者勝ち、両者引き分けの3つに集束する。例えば三目並べは最善手を選べば必ず引き分ける。ただ、将棋や囲碁などは取り得る手順が莫大に多い為、全ての手順を計算するのに何億年と言う時間がかかり、その手順がまだ発見されていないだけだ。そのため現在では、手順を計算するのではなく、AIで有利な打ち筋を探しだす方法が先行しているだけである。ただ、その手順を一瞬に計算できるコンピュータが作成可能であれば、二人零和有限確定完全情報ゲームは《《たかだか有限個》》の手順しか取りえないものに過ぎない。有限は無限ではないので時間さえあれば必ず解答が出る。その解答をはじき出せる可能性がありうる。であれば必敗の勝負をする必要があるだろうか。


「……いや、しないが」


「そうですか、このゲームで賭けをしようと思ったのですが……」


 メイドが肩を落とすが、結局の所、二人零和有限確定完全情報ゲームは先手か後手だけで勝負が決まってしまう。こちらが素人で相手が常に最善手を選びうるなら必敗のゲームで、最悪、引き分けだ。しかし、サイコロ賭博、双六などの運が左右するゲームでも賭けはしない。得に人生を賭けにしては行けない。それはマハー=バーラタでアルジュナが国を追われたのは兄のユディシュティラがサイコロ賭博に負けたからだ。あそこでイカサマ賭博にのらなければその後の大戦争も起きなかったはずだ。ゆえに、これにのるのは最悪だと俺は毅然として(当社比120%)言う。


「……いや賭け事なら、なおさら断る」


 そういいながら石版(タブレット)を横に置いた転生者しばらく思索にふけっていた。


 太古文明と言うのが、なんかおかしいんだよな。内向きに出来ていると言うか外の世界に関心が無いとか……。ロケットが出来ていてもおかしいはずなのだが、そう言うものを作った形跡が無いし、海の向こうを回遊するような神話も伝説も存在しない。古典にありがちな海洋漂流譚の類が全く存在しないのだ。この文明は恐らく海や空に全く関心を持たなかったのだろう……その様な思索にふけりながら眠りについた。


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