自己紹介。そして捜索開始
そして小さな争いが終わった後。俺たちは体育館の中央に集まっていた
端末を見ると残り8分程度。正直時間は足りない
「さてっと。とりあえずみんなオプションで説明を読んだか?」
俺はみんなに問う
すると...全員見てないようだ
「いや校長に言われたんだしみんなみなよ…」
俺は肩を落としながら言う…
「いや...あの状況で見てる君がおかしいと思うよ…」
と。少し気弱そうな男が呟いた。
まあそうだな。それは俺も思ってる。だってこんな状況で冷静に居れる俺はおかしいだろうから
ただ説明を見るくらいはしてほしかったな…
「んまぁいいや。それじゃぁ...そこの君。ちょっとこっちに来てくれ」
と言い。俺は先ほど俺に話しかけた女子を指差した。
その子は小首を傾げたが…トコトコとこっちに歩み寄ってきた
「よし、君。名前は?」
俺がきくと…
「えーっと。浅葱雫ですけど…どうしたんですか?」
「雫か。俺は鳩鏡異彩。よろしくな」
そして俺はとりあえず手を差し出す。
すると…少し戸惑っていたが、雫は手を握った。
「んま。早速なんだが…ちょっとこれをスマホで読み取ってくれないか?」
そして俺は端末を差し出す。その画面には二次元コードが表示されている
「え…っと。どうすれば…」
そういえば説明を見てなかったんだったな
「えっとな...」
そして俺はできる限りわかりやすく教える。
その間に他の人には自己紹介をしてもらっていた
「っと。こんな感じだ。理解できた?」
「うん!ありがとう」
雫は頭を下げお礼を口にした
「っと。これでいいはずだから…ちょっと待ってな」
そして俺は端末をつつく。そしてとあるメッセージを送った…
体育館内に響く電子音。それに反応する面々。いやぁ面白いね
「っと。メッセージが送られてきた?」
俺が確認をとると…
「来たんだけど…なにこ...」
雫の言葉を俺が人差し指を口元にもっていき遮る…
(ちょっとこれに関しては後で話すから今は言わないで)
雫にだけ聞こえる声で伝える
(わ…わかった)
雫も小さな声で返してくる
雫が分かるやつでよかった…
それから残っていた俺たちが自己紹介をし…それぞれ分かれて学校内を捜索することにした
ちなみに俺は自己紹介はきいていたからね。後で雫にまとめて送ることにしよう。うん
「それじゃぁ。なにかあればさっき追加したフレンドのアプリからメッセージを送ってくれ。
それじゃ。解散!!」
そう宣言した後。俺は雫とともに体育館をでて捜索を始めたのだった…