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小さな争い…

そして…宣言した後。気づいた時にはもうそいつは居なかった…

「い…いない…?」

俺たちは困惑していたが…それを破ったのはひとつの音だった

その音は端末から発せられた…通知音だった

端末を見ると…地図の上。Ptの横に9:50という数字が表示されていた

その数字は1秒ごとに減っていった。つまりだ。これが残り時間か...

「なるほどな…この時間内に準備をしろと…」

どう考えても無理では?生死をかけた戦いをするのに10分でどう準備しろと…

ふむ...どうするか。

俺は顎に手を当てながらとりあえず体育館を捜索するべく。体育館中をウロチョロした

「おいてめぇ!!なんでそんな冷静に居れるんだよ!!」

と。誰かが叫んだ。

ん?一体誰に言ってんだろ?

小首を傾げながら振り返ってみると…

先ほど校長に向かって叫んだ男が俺を指差しながら叫んでいた

…ん?俺を指差しながら…?

「えっと...もしかして俺に言ってる?」

俺は戻りながらその男に聞いた

「当たり前だ!!こんな状況で冷静なのはお前くらいだ!!」

再び男が叫んだ。

「そんなに叫んでたら喉枯れるから気を付けなよー」

と。俺はその男を心配したのだが…

「だからなんで冷静なんだよ!!」

と。俺の心配をガン無視し叫んだ…

俺の心配を返しやがれマジで

「そんなん冷静にしないと始まんねぇからだよ。当たり前だろ」

と。俺が冷静に返答すると…

「…なるほどな」

男が勝手に納得した…

「つまりお前は内通者というわけか」

ふむふむなるほ...え?

「いや何言ってんだてめぇぇぇぇ!!???」

俺が問いただそうとした時。男はパンチを繰り出してきた

俺はなんとか避けることに成功したが…危なかった

「お前急に何すんだよ!!」

俺が叫ぶと

「うるせぇ!!内通者なら潰したほうがいいだろうが!!」

「だから誰が内通者だってアブね!!」

また話してるときに殴ってきやがった

てか誰が内通者だ

「この状況でそんなに冷静でいられるのは敵側の奴ら以外ありえねぇだろ!!」

なるほどな。しかし…

「いやこの状況だからこそ冷静でなければいけねぇだろうが…少し落ち着けっての」

俺は攻撃を避けながら冷静に言った。

「うるせぇ!!てめぇの言葉なんざきく必要ねぇ!!ちゃっちゃとくたばれ!」

俺は避けている間に苛立ちを覚え始めた…

誰だってあんなに疑われて冤罪なのにこんだけされたらイラつくだろう

そして俺は少しキレながら口を開いた

『少し止まれよ』

その言葉を発した瞬間。そいつは止まった



俺はプロボクサーで。最強と謳われてた男だ。

その拳は岩をも砕き。音速で飛来する

試合はほぼ一撃で終わる。

そして俺は何事もなくこの人生を最強で終わると思っていたのだが…

デスゲームとかいうやつのせいで全てが狂った…

そして俺はチュートリアルを終え…唯一冷静になってたやつのことがイラつき。適当な理由をつけて潰してやることにした。俺様の目の前で楽しそうにしてるのが悪いのだ。

…のだが。イレギュラーが起きた…それは、そいつがいとも容易く俺の拳を避けたのだ。俺の拳は音速を超える。その拳を避けることなど不可能だ…しかし、そいつは避け続けた…そして更なるイレギュラーが起きた。

逃げ続けたそいつが振り返ったと思えば…俺に向かって『少し止まれよ』と言ってきた…

それが普通ならまだ良かった…しかし、その言葉をきいた途端。体が固まり…背筋が凍るような感覚に襲われた。

体中から変な汗が溢れ出る…

一体…今のは何だったのか…わからない。

しかし…あいつは相当やばいやつだ…



俺が言葉を発し…奴が止まった後。先程のしっかりした男が言った。

「少し落ち着け。俺達が今するのは争いじゃないだろう」

そして…この小さな争いは終わった……

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