プロローグ1
そこで意識が覚醒した…
目をこすりながら体を起こし…なんとなく周りを見渡してみる
周りを見ると金属と木で出来た机…まだ新品みたいに新しい黒板…
その景色から…俺はどこかの学校の教室と判断した…
しかし…この学校に見覚えはなく…俺は記憶の中から探し出そうとした…
のだが。問題が生じた…
…起きる前の記憶が一切なのだ
「どうしてだ…」
なぜここで寝ていたのか…この学校になぜいるのか…一切記憶がなかった
俺は記憶を探り出すことを諦め…周りの観察を続けた
ただ特に情報が得られなかった為…机の中を探ってみることにした
すると。タッチパネル型の端末があった
「スマホ…?何でこんなところに?」
俺は小首を傾げながら端末の電源を入れる
すると画面が光り…様々な情報が映し出された
中央にはこの学校のと思われる地図…上にPTとその横に0と表示されていた(意味はわからない)…そして地図の下に少し間を開けてアプリが表示されていた。
アプリは5つあり…左から。プロフィール,スキル,アイテム,フレンド,オプションと書かれていた
「んー。よくわかんねぇけどとりあえず何か開いてみよっかな」
と呟き…俺はプロフィールと書かれたアプリをタップし、開いてみた
すると。俺の写真と名前などの個人情報。他にもレベルや職業などよくわからないものも書かれたものが表示された
だが。特に有力な情報は得られなかったため。次のアプリを開くことにした…
あれから数分後。オプション以外のアプリを開き、見てみたが…
特に情報は得られなかった…
「んー。後はオプションなんだが…」
俺は少し悩んだ結果。オプションは有力な情報を得られないと判断し再び机をあさってみた。
すると。一枚の紙を発見した
「なんだこれ…なんか書いてあるな」
その紙にはとあることが書かれていた
『やあ、おはよう。早速で悪いんだが…これと一緒に入っていた端末に表示されるはずの地図に従って体育館に来てくれ』
と…
「体育館?」
そして俺は小首を傾げ。端末の電源を再度入れ。地図を見てみた
「ああ。ここか」
地図を見ると。すぐに体育館を見つけることができた
そして俺は腰をあげ…体育館を目指し歩を進めた…
「ここが体育館か…」
俺は体育館と思わしき建物の入り口にいた
そして俺は体育館の扉を開き…体育館の中へ踏み入れた…
すると。体育館の中には…9人の人たちが居た…
「俺以外にも人がいたのか…」
俺は呟き。その人たちに近づいた…
すると。その人たちは俺に気づいていった…警戒したり、訝しんだりと…各々反応は様々だった
「こんにちは。貴方たちは…」
俺はとりあえずきくことにした…
「えっと。貴方もここで目覚めて紙に従ってきたんですか?」
と。一人の女子が話かけてきた
「えっと、まあそうっすね。貴方もってことは…皆さんもですか?」
「えぇ。みんなそんな感じです」
なるほど。みんなそうなのか…てことは…
「あの。皆さんはここで起きる前の記憶とかありますか?」
俺が質問すると…先ほどの女子とは違い。眼鏡をかけたしっかりしている男子が返答した
「ああ。皆記憶がない」
「なるほど」
なるほどな。みんな記憶がなく…気づけばこの学校にいたのか
ん~。きいても謎が深まるばかりだなぁ
俺がそんなことを考えていたその時。突然なにかの破裂音とともに。壇上から煙がでてきて…体育館を覆った
「な!!」「え!?」「キャ!!!」
驚きの声が体育館内に響き渡る…
一体なんだ!?
俺はとりあえず壇上を凝視する…
すると。人影が一つ壇上に存在していた
あれは…誰だ?
すると。煙が晴れ…視界が鮮明になっていく
そして改めて壇上を見ると…やはりそこに人が立っていた
他の人も気付き始め…戸惑いや驚きの声をあげる…
「おい!!てめぇは誰だ!!??」
と。ガタイのいい男が声を上げた
すると。その人は振り向いた