校長
この話全然思いつかなくて凄い詰まったわ
「異彩!本がいっぱいあるよ!」
隣で雫が目を輝かせはしゃいでいる
(雫って本好きなんだな…)
あれから、俺達は図書室に到着し、なにかいい資料がないか探していた。
「あ、そうだ。折角だし本読んでてもいいぞ」
「え、いいの!?」
「問題はない……はず」
雫には休んでほしいからね。なんせ戦闘のサポートを散々やってもらったから。
それに資料はあの三人だけで十分だろう。
「分かった。ありがとう」
雫は感謝を言い残しスキップで本を探りに行った。
「さて、俺も探すことにしようかな」
「やあ。異彩君」
「ん?」
俺が資料を探そうと動き始めた時。隣から声がした
そちらを向くと、小柄で白髪の少女がいた
しかし、俺はそいつに見覚えがあった。
「なぜ、お前が…」
そいつは。俺達をこんな学校に閉じ込め、デスゲームを始めた張本人。
主犯
「久しぶり…でもないか。少しぶりだね」
校長は笑顔で言ってくる
「なんでお前が俺も目の前にいるんだよ…主犯がよ…」
「なんでって…自分の学校内を歩き回ってはだめなのかい?」
「それは…そうだが」
俺はその当たり前のことに反論が出来ず、言葉が詰まってしまう
「僕は一度君と話してみたかったんだ」
「は?俺と?」
「そう。君と」
指を指しながら不敵に笑う校長
「とりあえず…どうすればいい?」
校長を刺激するとどうなるかわからないため、とりあえず従うことにした
「そうだな。とりあえずついてきてくれ」
と。言って校長は歩を進めた
あれから、学校内を少し歩きまわると、とあるところに着いた
「ここは…屋上?」
少しオレンジが混ざった空を見上げ、呟いた
「そうさ。ここは我が学校の屋上。あまり人が来ないから話すのにはうってつけだろ?」
「そう、か。それで?なんの用だ?」
「そうだな。君のことを話そうと思ってね」
「俺のこと?」
「そう。君のこと」
無邪気に笑い、話し始めた
「君達は、ここに来る前の記憶がないよね?」
「まあ、そうだな」
「だから来る前の話をしてあげるよ」
「それはありがたいんだが…」
俺は少し気になったことがあった為。聞くことにした
「なんで俺なんだ?」
「というと?」
校長は小首を傾げる
「いや。他の人にも教えればいいじゃん」
「まあ、君は私にとってのお気に入りだからね」
「なんでだよ」
なぜ俺がお気に入りなんだ
「まあ、色々あるんだよ」
濁されたわ。まいいか
「それじゃあ。ちょっとこっちきて」
と。手招きをする
俺はそれに従い、校長に近づく。
すると校長は人差し指と中指を揃え、俺の額に当ててきた
「ん?なん…」
俺が疑問を浮かべ、訊こうとしたのだが。それを言い終わる前に俺の意識は空の彼方へ飛ぶのであった




