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裏切り

「え……【裏切者(いじめっこ)……?】」


「ああ、俺は探しに行く。色、絶対に死ぬなよ」


「わ……わかった」


色は真剣な表情で力強く頷いた


俺は端末を操作し、隠蔽(ハイディング)縮地(ムーブ)のスキルを出来るだけ上げた


「…ふぅ、雫」


溜息をつき、振り向きつつ問う


「大丈夫。準備オーケーだよ」


「んじゃ。行きますかね」


ゲーム開始時から、裏切者には検討がついていた

だから、雫には先に伝えておいた。


『裏切者が行動した時。俺はそいつを殺す。』


…………………探知(サーチ)…………………


雫がスキルを発動し…俺達は走った

探知によって発見した青点(いじめっこ)のもとに…




「はぁ、はぁ...」


俺は長い長い廊下を全力で疾走していた


つい先ほど。俺は参加者(生徒)の一人を殺してしまった


咄嗟の判断で死体をロッカーに隠したが、ばれたら大変なことになりそうだ


「なんで...こんなことに...」


息切れ切れで全力疾走をしつつ、そんなことを呟いた




「っと。これはこれは」


俺はとある教室の廊下を開けると、そこには血だらけの死体があった


「あ、この人は…」


雫はひょこっと顔をだし、苦虫を嚙み潰したようなかをしながら呟いた


「んあ?知ってる人?」


「確か、緋色楓(ひいろかえで)さんって名前だったはず..自己紹介で言ってた」


「ああ、なるほどな」


俺は頷きながら目の前の死体を見る


茶髪の少し幼い顔をしている少女は、目を閉じで静かに寝ている


その顔には楓自身の血が跳ね返ってこびりついている


「...初めての死者だね」


残念な顔をする雫


「こいつのためにも。裏切者(いじめっ子)を倒さないとな」


「そうだね…」


と、覚悟を決めた俺達だった




俺は走り続けた結果。体育館に到着した


「体育館..か」


俺は辺りを見回しながら記憶を振り返る


その時。入口から二人の人影が見えた


「よぉ。久しぶりだな」




「はは..そうだな」


俺たちは一切の隙を見せないようにしながら、そいつと会話をする


「それにしてもどうした?こんなところに」


そいつはにやりと不敵な笑みをしつつ間を詰めてくる


「それ以上近づくな」


俺は拳銃を構えそれを阻止する


「おっと。酷いなぁ…仲間同士仲良くしようぜ?」


「...俺は必要以上に人と関わらないんでな。それで?なんでお前はこんなところに居るんだ?」


「それはまぁ。ここなら安全だと思ったからだよ。そっちこそどうしてきた?こんな鬼のスタート地点に...」


その言葉を聞いた瞬間。俺はにやり…と、笑みを浮かべ...


「お前。やらかしたな」


と言った


「やらかした?なんの話だ?」


その男は何を言っているかわからないという顔をした


俺は笑みを浮かべつつ、縮地(ムーブ)を使い間を一瞬にして詰める


「んな!?」


男は驚き、態勢を崩した


俺はその隙をつき、ナイフをケースから抜き突きつける


ちなみに俺が使っていた刀は先程の魚鬼戦で粉々になってしまった。

そのためそこらへんで適当に拾ったナイフを使っている


完璧に当たった。と思ったのだが...


「くっそがッ」


ソイツは寸前のところでナイフを受け流し距離をとった


「ほへぇ。今の攻撃を避けるのか、完璧に当たったと思ったのだが」


「急に攻撃してきてなんだぁ?」


「もう今更演技やめようぜ...」


笑顔を張り付けたまま。殺気を込めて言い放つ


裏切者(いじめっ子)さん?』



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