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第二回戦開幕・そして作戦会議

構えていると、突然先ほど逸らして吹っ飛んでいった槍が後ろから飛んできたのだった…

「うお!!?」

俺は全力で体を捻りギリギリのところで槍を避けたのであった

「ッッぶねぇ!!??」

俺はなんとか体制を立て直し鬼の方向を向いた

すると、そこには人間の形をした魚のような鬼が歩いてきていた

今度は魚型かよ…

俺は首だけ後ろに向けて後ろでしゃがんでいたみんなに指示する

「お前ら!全員こっから離れろ!!」

「「「「は?」」」」

みんなはなぜか驚いたような声をだした

「え?異彩さん?また身を危険にさらすの?」

ウッ…それは...ね?

しょうがなくない?俺がやらなきゃみんな死ぬよ?

「それは…許して」

「いやだ」

「許してください、後でよしよししてあげるから」

俺は半分冗談込みで言ってみた。

正直生死を彷徨う戦いでめっちゃ緊張してるからそれを紛らわすために冗談言ってるんだけどね

「えぇ...」

雫はこの状況でのあの発言に若干引いているようだ

やめていただきたいね。紛らわすためだからね。

「んま。安心してくれ。死にはせん」

この言葉に関しては本気だ。

絶対に死ぬ気はない

「ほんとに…?信じるよ?」

「任セロリ!!」

俺は自信満々に答え、また飛んできた槍を弾き返す。

「...わかった。みんな!こっち!!!」

何か言いたそうなみんなを無理やり連れて雫はここから遠ざかってくれた

ふぅ…まじ助かるわ。

さて...っと

「んじゃぁ。showtimeといきますか」


呟いた瞬間。また槍が飛んできた。しかも今度は先程の槍ではなく青白い光の槍だった

「うえぇ!?」

俺は瞬時にやばいと感じ、真横に跳んで避けたが、少し遅かったのか槍が頬を掠ったのだった

「っつってぇ」

その掠ったところは…焼け切れていていた。

多分あれは高熱で当たったら即死だろう...

「ッスゥー...無理げー過ぎなんだよなぁ」

こんなに無理ゲー続くとかガチでいつか死ぬぞ

はぁ...頑張るかぁ


黒髪の冷静な少年が魚みたいな少年と戦っている間。

俺たちはどうにか対抗できないかと作戦会議をしていたのだった

「こんなん無理ゲーだろぉ...」

俺はなんかの教室に入り。一つの席に座った瞬間にそんな弱音を吐いた

「そんなん言ってても意味ないだろ?ほらほら!対抗策考えようぜ!!」

目の前に現れた赤メッシュの男。紅駆(くれないかける)が俺を励ましてくる...

「そうだよ!早く考えないと異彩さんが危ない!」

紅の斜め後ろにいる黒髪ロングの少女。浅葱雫(あさぎしずく)もそう言ってくる

それはそうなんだけど...

「怖いから行きたくないんだよぉ」

俺は机に突っ伏しながら弱音を吐き続ける

すると...浅葱の反対側にある席についている男。海松凪(みるなぎ)が小さく一言呟いた。

「...チキン」

『あ゛ぁ゛ん゛?』

俺はついその一言に反応してしまった

「いいよそんなこと言うなら!!やってやるよ!!」

ああ...死亡確定だこれ…終わった

「おーやる気になったか!ナイスだ海松!!」

「うん…」

こいつらは...

「でもどうするの?」

浅葱が当たりまえの質問をきいてきた

「それならいい考えがあるよ」

俺には一つ考えがあった。多分だけど俺だけができること...

「そうなのか?そんじゃあ頼むわ」

紅は期待の眼差しをこちらにむけてきた

「任せてくれ」

俺はそう答えながら一息つき、叫んだ

『コマンドコール!!情報収集(エゴサーチ)

叫んだ瞬間。俺の頭の中にあの鬼に関する情報が流れ込んだ。

「なるほど。スキルね。どうだった?」

浅葱は納得し、結果をきいてきた

「そうだね。有効な情報は...熱に弱いってことくらいだね」

「熱に弱い...か。いい情報だな!」

紅は腕を組み頷いた。

「でも…どうやって鳩鏡君に伝えるの?」

海松は机に突っ伏しながらきいてきた

「それも俺もスキルでどうにかなるはず」

「君有能すぎじゃない?」

「...俺自身が一番思ってる」

そう。俺のスキルは情報収集面に関して有能すぎる。

俺も今回使ってみて思った。

「んま。任せてくれ」

『コマンドコール!!通信(ボイスチャット)

そして俺の頭は鳩鏡と繋がる…



「...んあ?ってあっぶね!」

俺は突如現れた違和感に気づき、一旦立ち止まったがすぐに槍が飛んできたため、それを考える余裕はなかった

その後すぐに二発目が飛んできたが、刀で少し逸らして避けた。

先程からこのような感じの闘いがずっと続いている。

アイツに近づこうとしても近づかせてくれないのだ。

(まさかこいつ隠蔽に効かないとは…)

(へぇ。そいつに隠蔽きかないんだね)

少し愚痴を心の中で呟いていると、頭の中に声が流れ込んできた

「うえぇぇ!!??」

突然のことに俺は思いっきり叫んで隙を見せてしまった

それを見逃さないかのように槍が飛んできてギリギリ回避する

(あっはっはw今の最高w)

頭の中に直接流れ込んでくるこの声は…色の声か?

(お前何でこんなこと出来てんだよ)

俺が疑問半分呆れ半分できくと、

(それはスキルっすね。うん)

スキルか。あれなら超人的行動も可能だから納得できる

(スキルか。それなら納得だな。そんで?要件ってのは?)

(そうそう!そいつの弱点わかったよ)

(へ?まじで!?)

俺は槍を受け止めつつきく

(まじ。そいつの弱点は熱だぞ)

熱…かぁ。熱を出す手段ないんだよなぁ

(んまぁ!熱を出すもの持ってくるから!それまで耐えてて)

(おーん。結構きついぞ。これ)

(がんばれ!)

(ちきしょう)

と、頭の中で一連の会話をした後。通信が切れ、俺は再び集中する。

はぁ、疲れたな...

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